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コメント
2件
続き楽しみです!!
仁人に意識してもらうまで。
あれから暫く月日が経った。
今の俺たちはと言うと…
柔太朗 「じーんと」
仁人 「ぉわっ、」
俺は仁人の耳元で声をかけた。
仁人 「柔太朗くんっ、びっくりした…//」
柔太朗 「んーん、柔太朗って呼んで」
仁人 「ぇ、っと…柔太朗?」
柔太朗 「うわ、キスしたい」
仁人 「だめ…/」
柔太朗 「ちぇ」
「でもやっぱ仁人かわい」
仁人 「もう、またそれ…/」
はたから見たらカップルだろう
俺はいつでも仁人と付き合う用意は出来てる。
A 「なんか、もう…すがすがしいわ」
「そこまで行くと。」
柔太朗 「そりゃどーも。」
A 「で?」
「手応えはあんの?」
柔太朗 「まあ、それなりに?」
A 「ぉー」
柔太朗 「ないけどねー」
A 「ねぇのかよ笑笑」
柔太朗 「意外とガード硬いね、仁人。」
A 「まぁ、前の学校がなー、」
柔太朗 「…そうだね」
その嫌な記憶を俺が全部上書きしてやりたい。
仁人 「柔太朗くん、」
柔太朗 「…呼び捨てでいいのに、」
仁人 「さすがにそれは…まだっていうか、」
柔太朗 「んー、じゃあさ」
「じゅう って呼んで」
仁人 「じゅ、う?」
柔太朗 「うん、そう呼んで」
仁人 「…わかった」
「じゅう 、ね!」
柔太朗 「うん、何。仁人。」
仁人 「次移動だよ」
柔太朗 「ぁ、そっか」
「ごめん、今用意する 」
仁人 「もうー笑」
仁人 「じゅうーお昼食べよ!」
仁人 「じゅう、移動行こっ」
仁人 「じゅう、帰ろう!」
じゅうって呼んでるの、かわいすぎる。
まじ、付き合いたい。
俺のにしたい、早く。
柔太朗 「仁人ってさ、…聞いていいのかな」
仁人 「ぇ、焦らさないでよ笑」
なに?って聞いてくる。
身長が俺より低いから俺の顔を覗き込む形で。
あーかわいい、かわいいよ、仁人。
柔太朗 「…その、今までさ」
「恋人ってできたことある?」
仁人 「…ないよ」
柔太朗 「よかったー、」
仁人 「ぇ、なんで笑」
柔太朗 「俺が1番になるから」
ほんと、じゅうってばか って言いながら顔が赤いのも、俺の肩をぽこぽこ軽く叩いたりするのも。俺だけが知ってる。俺だけが知ってたい。
今日の電車は混んでた。
俺と仁人の距離も 自然に 縮まるわけで。
仁人 「混んでるね…電車」
柔太朗 「うん、今日混んでるね。」
俺は仁人を端の扉の近くに居れるように仕向けて仁人を守る形で立っていた。
これなら可愛い仁人がキモイおっさんに狙われる事も変なおばさんに触られる事もないだろうから。
電車が大きく揺れたことが1度だけあった。
ガタンッ
柔太朗 「ぉわっ、」
仁人に軽く体重を任せてしまう形になってしまった。好きな奴の前でしていい態度ではない。恥ずかしい。情けない。
柔太朗 「ごめん、仁人、重いよねっ、」
でも俺の後ろの人も俺にもたれかかってて俺も簡単に動けない。
柔太朗 「もうちょい、耐えてっ」
仁人 「大丈夫、!」
仁人との距離がすごく近かった。
もう、キスできるんじゃないかって距離。
やっぱ、可愛い顔してる。
その今にもこぼれ落ちそうな目も。ぽてっとしてる赤い唇も。白い肌も。長い睫毛も。すっとしてる鼻も。全部が可愛い。
姿勢を保つことができるようになってから。
俺は仁人の様子が気になった。
あまり俺の方を見ようとしない。
俺を見ないってより、俺の方を見ないってかんじ。あまり声を出さない感じもした。
どこか、なにかに怯えてるかんじ。
心配。
あっという間に仁人が降りる駅になった。
今日も1日が終わるの早かったな、もう今日は仁人に会えないのか、なんて思ってたら仁人に腕を強く引かれた。
柔太朗 「ぇ、仁人っ?!」
気づいたら俺は電車から出ていて電車の扉も閉まってしまっていた。
柔太朗 「仁人、どうしたの?」
仁人 「はぁっ、はぁっ、」
仁人の息が荒かった。
仁人は手と膝を床につけていた。
柔太朗 「仁人っ、?」
俺は仁人を抱きしめることしか出来なかった。
この判断が正しいとは思ってない。
ただ、安心させたかった。
俺だよって、柔太朗だよっ、じゅうだよって。教えてあげたかった。
呼吸が落ち着いてきてから仁人はベンチに座ってポツポツと話してくれた。
仁人 「…信じられないかもだけど、」
柔太朗 「…うん」
仁人 「前の、担任の先生が、じゅうに、倒れかかってたのっ、」