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テラーノベル(Teller Novel)
鈴の音色

鈴の音色

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2

第2話

2023年12月30日

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あの出来事から2週間。

凛ちゃんに衝突した車を運転していた人はアルコールを含んでいた。

つまり、飲酒運転の事故だったらしい。

それから私は周りからの視線が多くなり始めた。

夜は凛ちゃんが夢に出てくる。

そして朝がくると、現実に戻る。

もう、夢と現実の差がつかなくなりそうだ。

毎日、学校に一緒に行くのも、たくさん喋ったり遊ぶのも全てなくなって1人きり。

私のランドセルには、鈴のキーホルダーが2つに増えていた。

凛ちゃんが跳ねられた横断歩道はまだ赤信号。

でも無意識に動いてしまった。

「凛ちゃん、凛ちゃんだ。」

横断歩道の真ん中に凛ちゃんの姿があった。

「久しぶり、陽菜!」

その時、周りの音が全てなくなった。

ふと周りを見渡すと、車も人も、そして犬や野良猫も、皆ピタリと止まっていた。

「私が止めたの。赤信号なのに渡っちゃダメでしょう?」

時間が止まっていても私は止まれなかった。

いつの間にか凛ちゃんに抱きついていた。

幼なじみだが、ハグをしたことは1度もない。

抱きついた私も凛ちゃんも驚いていた。

「陽菜、私もう行かなくちゃ。」

そう言い、凛ちゃんは消えようとする。

「待って、返したい物があって。」

私は赤いランドセルから鈴のキーホルダーを1つ取り、凛ちゃんに渡した。

「もう、陽菜ったら。優しすぎ!」

「え?」

凛ちゃんは、私のランドセルからもう1つの鈴のキーホルダーを取った。

「私のは紐が切れてたでしょ?だから、これは陽菜のだよ!」

そして、あの時のように微笑んだ。

「じゃあね。また会いに来るから!」

すると、周りの音がが聞こえるようになって、凛ちゃんは消えていた。

私は歩道に戻っていた。



















この物語の主人公、陽菜と凛ちゃんを描いてみました。

是非、参考になると嬉しいです!

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陽菜▼

画像

凛▼


画像
















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