♡、//、濁点喘ぎあり
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桃side
「Wellcome to the Naico house〜!」
「あー…うん、いらっしゃい」
会社帰りの午後11時。
眠気と戦いながら自宅に帰ると、玄関の扉を開けた瞬間、右手に氷結の酒を持ったメンバー兼恋人のいふが両手を広げて迎えた。
アニメでも現実でも見慣れたその光景に、もはや俺の心には怒りも湧かず、抑揚のない声でそう返す。
「えぇ…もっと反応してくれたってええやろ」
「合鍵渡してるから、一応合法」
ハンガーラックの下に鞄を置き、きっちりと纏ったスーツからダボっとしたパーカーに着替える俺を横目見ながら、まろは「つまんない」と唇を尖らせて酒を一口煽る。
「…ていうか、何そのお菓子の量」
「んー?ないこと一緒に食べようと思って、ここに来る前にコンビニで買ってきた」
シャツ等の脱いだ着衣物を洗濯機に入れ、回した状態でリビングに戻ると、ふと部屋の真ん中に置いてある机の上にお菓子の袋が散乱しているのを発見した。
何種類ものお菓子は全て袋口が開けられていて、まろはその袋に手を伸ばしながら律儀に梱包をゴミ箱に捨てて、菓子を口に含む。
そしてモゴモゴと咀嚼しながら自身の隣の床を手のひらで軽く叩き、無言で「ここに座れ」と命令を下した。
「折角買ってきたんだから、ないこも食べよ」
「いや、俺ダイエット中だから」
「そんな気にせんで良いのに。美味しいよ?」
「まろが気にしてなくても、俺は気にするの」
目元を擦りながら、「じゃあ俺寝るから」と寝室に体を向け、腰掛けていたふかふかのソファから立ち上がる。
「片付けちゃんとしておいてよ__って、おわっ?!」
しかし、その瞬間右手の腕を掴まれ、彼の膝の上に強制的に着地させられる。
酒くさい香りと柔軟剤の香りが同時に鼻腔をくすぐって、俺は嗅いだことのない匂いに思わず顔を歪ませた。
「…なに、まろ」
「本当は食べたいくせに」
上唇と下唇で梱包紙に包まれていた小さいチョコレートを口に挟みながら、舌足らずな発音でまろはそう呟く。
「は?」と喧嘩腰に言い放ち、動けない体で首だけを振り向かせると…。
「…ん”っ?!//」
突如頭をまろの手で押さえつけられ、彼の顔が間近まで近づいてきたかと思うと、四角い茶色の物体を口に無理やりねじ込まれた。
そのまま深い口づけを交わし、己の唇の端から溶けたチョコレートが垂れてくる。
「…んぁ♡……ふっ…まッ、ろ…!//♡」
舌で歯茎や顎を責められ続け、声を漏らしながらも俺は残った理性でまろの背中を叩く。
やがて少しして離れた彼の口から、茶色く濁った糸が引かれ、唾液なのかチョコレートなのかわからなくなっていた。
酸素が足りなくなって肩でふーふーと呼吸をすると、脇近くを掴まれ今度は押し倒される形に変化する。
「…俺、今日早く寝たいんだけど?」
「最近溜まってたんだもん、拒否権なーし」
「そう言われたって…ひぅッ♡//」
疲労しきった重い身体で襲われてしまうと、明日の身体が心配になってくる。
ベッドから一歩も動けなくなってしまうのではないか、そう思って止めようとしても、開発された二つの突起を弄られると体は自然に反応してしまう。
「っ…ま、ッれ…♡ぁ…っ…やめッ…//」
「ふはっ、かわい…」
「ッ…ぁ”…むぃッ♡……ふぁ//っ__♡」
桃色の突起を転がされ、摘まれ、舐められ。
その度に痙攣を起こす自分の身体が、言う事を聞かなくなって恐ろしい。
目をギュッと瞑ると、下のズボンがじわじわと濡れていく感覚がしてより顔に熱が集まった。
「あれ?もうイっちゃったん?」
「うるッ…さい!//」
「まぁええか、下脱がすで」
俺がまろを上目ながらに睨みつけると、彼は怯むと言うより寧ろ興奮した様に瞳を色っぽく獣化させ、俺のズボンのチャックを下ろす。
身体に力が入らず、されるがままの俺は、脱がされ途中の下着が既に濡れている事を知ってしまっていた為、下着が引く白濁とした糸により羞恥心を持った。
まろが驚いた様に目を開いた後、少しばかり口元の端を釣り上げる。
「ふふっ、とろとろやんけ」
「…言うな、馬鹿//」
「はいはい。これなら解かなくても大丈夫やな」
「えっ、ちょっ……あ”ぁッ?!♡//」
慣れた手つきで自身の物を挿入したまろに対して、俺は突如現れた快感とお腹の圧迫感で目の前がチカチカと瞬く。
「はぁっ…、きっつ…//」
「いッ、や…っん♡…ッ……//♡」
もう何も考えられない。
ただ俺の身体全体を覆う快楽と、彼の余裕の無さそうな表情に興奮して身体を委ねる。
「だめッ…イく…ッ…い”、く…!//♡」
「イってええよ…?」
「ッあ”ぅ…ッ…!//っ__♡」
俺の陰茎から白濁した物が溢れ、俺のパーカーとまろのシャツを濡らす。
久しぶりだったからか、耐性の緩くなっていた俺は果てると同時に意識を失った。
「…何か言うことは?」
「…大変申し訳なく思っております」
次の日の朝。
ベッドの上で正座をしたまろに、俺は上から見下ろして圧をかける。
視線を泳がせながら謝罪の言葉を口にしたまろは、苦笑しながら頬を人差し指の爪で掻いた。
「最近忙しくてシてなかったから…その、理性が抑えきれなくなりまして…」
手のひらをシーツに付けて、もはや土下座するんじゃないかと思うほど頭を下げたまろ。
俺は大きなため息を吐き出しながら、彼の頭をそっと撫でた。
大量の星が瞬く夜空の様に、朝日に照らされた彼の青髪が優しく揺れ、対照的に動揺したまろが顔を上げる。
「…まぁ途中から嫌では無かった、から。今回は許してあげる…//」
「ないこ…!」
「愛してる!」と俺よりも少しばかり大きな身体で飛び込んでくるまろを、受け止めようとして失敗する。
床に倒れ込んだ俺は、まろにそのまま抱き締められた状態で頬、額、目元と何回もキスを落とされた。
(ただでさえ腰が痛いのになぁ…w)
痛む腰がまろの体重に耐えている、この現状に苦笑を漏らしつつ、彼の口元に小さくキスを落とす。
首を傾げたまろにしてやったり、と思ったのも束の間触れ合うだけのキスから舌をねじ込まれた。
蕩けるように熱い唇がゆっくりと離れていく。
「…ねぇ、昨日の続きしちゃ駄目?」
「これ以上怒られても良いという覚悟が、まろにあるなら」
「くっ…」
葛藤するまろに笑いを零しながら、俺はまろの額にデコピンを喰らわせる。
__昨日食べきれなかった大量のお菓子は、メンバー全員でなんとか消費しましたとさ。
…下手ですね、大変申し訳ありませんでした。
30分クオリティなので許して頂けると嬉しいです…自分が烏滸がましすぎて泣ける。
どうしても読みにくければ、チャットノベルにする事も考えますので、コメントで感想よろしくお願いします。
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