お腹の子

電話をもらっていた。渡辺が倒れたと。

撮影が終わり、真っ直ぐ、梨花の元へやって来た。

目黒ーどう？翔太くん。

梨花ーちょっと熱があるの。

目黒ー今回は、俺が泣かせたな。

梨花ーしょっぴーが言ってたわ。最初に信じないで逃げた自分が悪いって。

目黒ーそこが、翔太くんの弱いところなんだ。

梨花ー酷いことするんでしょ？

目黒ースタンプのこと？

梨花ー大事な恋人の身体を傷つけてはダメ。

目黒ーそうだね、しない。

梨花ー今日は泊まっていきなさい。

目黒ーそういえば、翔太くん、財布持ってないでしょ？着替えどうしたの？

梨花ー私が買ってあげたわ。

目黒ー悪いよ、払わせて？

梨花ーいいわよ、これくらい。

目黒ー俺、ちょっと着替え買ってくるよ。

梨花ーしょっぴーは見ておくわ。

目黒が着替えを買って、部屋に戻ると、渡辺は起きていた。

目黒めがけて走ってくる。

飛びついて来たのを抱き止める。

目黒ー翔太くん、泣かないよ？

渡辺ーんっ・・んっ・・。

目黒ー心配させてごめんね。

渡辺ー・・蓮・・。

抱きついて離れない。

梨花は笑いながらお茶を用意する。

その間に、目黒は渡辺にキスをする。

少し落ち着いた渡辺。

恥ずかしくなり目黒から離れる。

梨花ーしょっぴー、今更よ。

渡辺ーいや、あの、すみません。

目黒ー翔太くん、もう大丈夫だから。

渡辺ーん。良かった。

目黒ー今回は何もしないから。

渡辺ーいいの？

目黒ー翔太くんのことじゃなかったし、信じてくれたし。

渡辺ーん。

夜、どうしようかとなった。

ベッドはツイン。

１つは梨花が使う。

渡辺は今日まで、ソファで寝ていた。

だが、目黒はソファは無理。

もう１つのベッドで目黒が寝て、渡辺は今まで通りソファで寝ると言った。

目黒ーダメ、離さない。

渡辺ー何言ってんだ。

梨花ーしょっぴー、蓮と一緒に寝なさい。

渡辺ー梨花さん！

目黒ー翔太くん、ちゃんと寝てないでしょ？

渡辺ー・・。

梨花ーダブルだから2人でも大丈夫よ。

目黒ーダブルが2台？

梨花ーそう。

目黒ー翔太くん、ベッドで寝よう？

赤い顔して頷く渡辺。

抱きしめる目黒の腕を叩く。