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今まで張り詰めてた糸が、急にプツンと切れたようなそんな感覚だったと思う。信じたくない…現実じゃないと俺の脳が拒む。
でもいつだって現実は非情で、目の前にはライバルの潔と変えるべき存在の兄がいる…
ネオエゴイストリーグが終了し、メンバーは入札されたどこのチームに入ろうか悩んでいた。しかしそれは凛も同じだった。
所属チームを決定し終えると、絵心決定したチームを言っていく。
絵「糸師凛P・X・G」
どうやらこのチームに所属するのは俺だけみたいだった。
淡々と発表されていく中で耳に入った一言で顔を上げた。
絵「潔世一レ・アール」
凛「はっ?」
本人はひたすらに己の瞳にエゴを映していた。
…なんで俺の方がランキングも高いのになんで、なにが、どうして……
理解が追いつかなかった。
冴「潔世一か」
身体芯から強ばる。俺は泣きたくなった、、、
潔「冴余裕ぶっかいてんのも今のうちだぞ」
冴「フン、相変わらずビックマウスだな」
潔「言ってろ!」
二人の後ろには俺がいるのに…
視線が交わらない。
バチバチな会話をしながら扉の中に入っていってしまった。
なんで?俺じゃなくて、潔が、にいちゃんと一緒に行ったの?
まだおれになにかたりなかったの?この中で一番強い俺に何かなかったの?潔が持ってる何かが高く評価された?にいちゃんが評価したの?潔の持ってる何があったら、今頃俺もにいちゃんの横に立ってた?
全身の力が抜けていく。立ってられないくらい。でも今ここで座り込んだら一生立ち上がれない気がしたから、なんとか平常心を保った。
ロキ「…凛。こっちだ…」
見透かしたような顔でロキが手招きをした。ダメだ、このままここにいたら、俺の何かが壊れる。
現実から逃げるように、力が入らない足を動かして扉の中に進んだ。