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教室に響く声は酷く幸せそうで。

どうやら、教室には2人の少年がいるらしい。一人は俺の大好きな人。もう一人は俺の大嫌いな彼。

彼らは向かい合い幸せそうに笑っている。

長髪が風に靡いて大好きな彼の横顔が見えた。だけど、その愛らしい笑顔は青髪の彼にしか向けられなくて。

青髪の彼も長髪の可愛らしいあの子にしかあんな優しい笑顔を振りまかない。

お互いが特別な存在だと見せ付けるかのように彼らは毎日幸せそうに喋ったり笑いあったりしている。


『 俺の気持ちも知らないくせにっ・・・、 』


別に青髪の彼を嫌いになりたかった訳じゃない。だけど、やっぱり好きな人と喋っていたら嫌いにもなるだろう。


誰か助けてよ。


・・・この好きの後遺症は何時になったら治りますかっ?


諦め掛けた9月、本当は肌寒くないはずなのに何故か俺の所だけは真冬のように寒かった。

理由なんて分かりきっていたけど知らないフリをして生徒会の仕事に戻った。




もうすぐ文化祭がある。日にちが近づくにつれて仕事が増えていく。

俺が生徒会長なのも悪いが先生たちも俺に頼りすぎではないか?

まあ、期待されることは嫌では無いけども。

流石にこの量を今日で終わらせるのは無理そうだな・・・


『 ん〜、どーしよ・・ 笑 』


「 じゃあ、俺が手伝うで! 」


『 え・・? 』


聞こえたのは大好きな彼の声。聞き間違いなんかじゃない。彼の声を聞き間違えるはずはない。

・・・でも、どうして?彼はアイツと話していたはずだ。

第一、生徒会室に彼が来るはずが無い。・・・なら、どうして?


「 おーい、ないこ、聞いとるか〜? 」


・・・夢では無いようだ。


『 ぇ、えと、・・あにきどーしたの・・・? 』


「 なんでそんなに挙動不審やねん 笑 」


『 き、気にしないでっ! 』


「 そか?ほんなら気にせんといておくわ! 」


そう言って笑う彼。


嗚呼、やめてよ。そんな顔しないでよ。もっと好きになっちゃうじゃん。


奪いたい。

違う。


奪いたい。

違う。


奪いたい。


『 違うっ・・・、 』


「 ん?どないしたん? 」


『 なんでもないよっ・・? 』


そうなんでもない。なんでもないよ。

だからもう俺に構わなくていいよ。


「 無理だけはしちゃダメやからな? 」


心配してくれるのは嬉しいけどさ、そんなことされたらもっと好きになっちゃう。



この恋は片想いで終わらせたいよ。


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コメント

2

ユーザー

あっ尊てぇ

ユーザー

深いっすね、(( 大人組のこういうお話凄い好きです()

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