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若者との会話が続く中、神風は自分がなぜここに来たのかを考えていた。戦いから逃げたわけでも、ただの観光客になったわけでもない。彼にはある目的があった。
「俺がここにいる理由は簡単だ。」
神風はカクテルグラスを置き、真剣な表情に変わった。「俺は、この世界のどこかにあるとされる“禁術”を探している。」
若者は興味深そうに眉を上げた。「禁術?そんなものがこの島にあるのか?」
神風は小さく笑った。「さあな。ただ、ここには古代から続く神秘的な力が眠っていると聞いた。もしその力が手に入れば、俺の計画はさらに加速する。」
「計画?お前の目的はただの破壊じゃないのか?」
神風は静かに首を振った。「俺が求めるのは、破壊を超えた何かだ。破壊も創造も、俺にとっては手段に過ぎない。俺が目指すのは…この世界を新たに作り変えることだ。」
その言葉を聞いた若者は、軽く肩をすくめて笑った。「面白い。お前、やっぱり普通の奴じゃないな。でも、お前みたいな奴が世界を変えるとなると…俺も見届けたくなる。」
「どうせ、俺の邪魔をする気なら容赦しないぞ。」
神風は鋭い目つきで若者を睨むが、若者は気にも留めずに立ち上がり、笑顔を浮かべた。
「邪魔する気なんてないさ。ただ、お前の旅路がどこまで続くのか…興味があるだけだ。」
そう言い残して若者はその場を去り、神風は再び一人海を眺める。
「禁術…そして、この世界を変える力か。面白くなってきた。」
神風の中で、新たな野望が燃え上がりつつあった。