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𝕔𝕠𝕔𝕠
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ああ、第7話読了しました。屋上に現れた舜太くん、いいキャラしてますね。佐野先輩との昔からの関係が気になるのに、まさかのチャイムで「続きはまた今度」――あのタイミングで切るの、ずるいですよ作者さん(笑)。 でも、仁人くんの「取り残されたような気持ち」がすごくリアルに伝わってきて、胸がぎゅっとしました。先輩が寂しそうな笑顔を見せたのも気になる……。一方で、舜太が「一緒に食べへん?」って誘って仁人の日常が少しずつ変わっていく流れが、すごく温かい。 勇斗先輩の秘密、舜太との関係、まだまだ知らないことが増えていく感じが、物語をどんどん引っ張ってくれますね。続き、楽しみにしています!
ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
その日の授業も、俺は教室を抜け出した。
最近では、
屋上へ向かうことにも慣れてきた。
階段を上り、いつもの扉に手をかける。
そして扉を開けた。
💛「……あれ?」
いつもなら、先輩がいるはずだった。
けれど今日は――
フェンスの近くに、見たことのない男子が立っていた。
俺に気づくと、その男子は少し驚いたように振り返った。
❤️「……誰?」
💛「それ、こっちのセリフなんだけど。」
思わずそう返すと、彼は少し笑った。
❤️「確かにな。俺、曽野舜太。二年じゃなくて、一年。二組やで。」
💛「……吉田仁人。一組。」
❤️「仁人か。よろしくな。」
初対面なのに、妙に話しやすい。
俺が少し戸惑っていると、舜太は屋上を見渡して言った。
❤️「仁人も、ここ来るんやな。」
💛「……え?」
❤️「ここ、佐野先輩がよく来とるやろ?」
その名前を聞いた瞬間、俺は顔を上げた。
💛「……勇斗先輩を知ってるんですか?」
❤️「知っとるよ。」
舜太は当たり前のように答えた。
❤️「結構前から知っとる。」
💛「……そうなんだ。」
俺は少しだけ驚いた。
柔太朗だけじゃない。
勇斗先輩の秘密を知っていそうな、
もう一人。
❤️「仁人、もしかして佐野先輩と仲ええん?」
💛「……まあ。」
そう答えると、舜太は嬉しそうに笑った。
❤️「そっか。じゃあ、俺らも仲良くなれそうやな。」
💛「……どうして?」
❤️「なんとなく!」
そう言って笑う舜太を見て、
俺は少しだけ笑った。
そのとき――
屋上の扉が開いた。
🩷「……あれ?」
聞き慣れた声。
振り返ると、
そこには勇斗先輩が立っていた。
🩷「舜太?」
❤️「お、勇斗!」
二人は当たり前のように笑い合った。
俺はその様子を見ながら、
少しだけ…不思議な気持ちになった。
――この二人、どういう関係なんだろう。
勇斗先輩は俺たちのところまで
歩いてくると、舜太の隣に座った。
🩷「二人とも、授業サボり?」
❤️「勇斗に言われたくないやろ笑」
舜太が笑いながら返す。
🩷「俺はいいの!」
❤️「なんでやねん笑」
二人のやり取りを見ていると、
なんだか不思議な気分になった。
俺が勇斗先輩と出会ったのは、
つい最近だ。
だから当然、
先輩のことを知っているわけじゃない。
でも――
こうやって先輩のことを昔から知っている人を見ると、少しだけ取り残されたような気がした。
❤️「……仁人?」
💛「え?」
❤️「どうしたん?ぼーっとしとるけど。」
舜太が顔を覗き込んでくる。
💛「……なんでもない。」
❤️「ほんま?」
💛「うん。」
すると、勇斗先輩が俺の顔を見て笑った。
🩷「仁人、なんか考え事してる?笑」
💛「……ちょっとだけ。」
🩷「何?」
💛「……先輩と舜太って、いつから知り合いなんですか?」
そう聞くと、
舜太が「あー」と声を漏らした。
❤️「俺ら?結構前やで。」
💛「どれくらい?」
❤️「うーん……」
舜太は少し考えてから、勇斗先輩を見る。
❤️「……なあ、勇斗。言ってええ?」
🩷「……。」
勇斗先輩の表情が、ほんの少し変わった。
🩷「……別に。」
❤️「そっか。」
舜太は俺を見る。
❤️「俺が勇斗と初めて会ったんは――」
そこで、チャイムが鳴った。
キーンコーンカーンコーン。
❤️「……あ。」
舜太が立ち上がる。
❤️「続きはまた今度な!」
💛「え?」
❤️「じゃーな!」
そう言って、舜太は手を大きく振って、
屋上の扉へ向かった。
勇斗先輩も立ち上がる。
🩷「俺も戻るわ。」
💛「……はい。」
🩷「仁人、またな」
💛「…」
俺は勇斗を見送ると、振り返った。
誰もいない屋上。
いつもなら、ただ落ち着く場所だった。
でも今日は――
少しだけ、気になることが増えた。
勇斗先輩と舜太は、いったいどこで出会ったんだろう。
〜次の日〜
昨日の屋上での出来事が、
頭から離れなかった。
勇斗先輩と舜太は、
かなり前から知り合いらしい。
結局、どうやって知り合ったのかは
聞けなかった。
そんなことを考えながら、
俺は自分の席でぼんやりしていた。
❤️「仁人ー!」
後ろから、聞き覚えのある声がした。
振り返ると、舜太が立っていた。
💛「……舜太?」
❤️「おはよ!」
💛「……おはよう。」
舜太は俺の机の横まで来ると、
少し顔を覗き込んだ。
❤️「昨日のこと、気になっとる?」
💛「……え?」
❤️「勇斗とのこと。」
💛「……!」
まさか向こうから聞かれるとは
思わなかった。
💛「……ちょっと。」
そう答えると、
舜太は少し考えてから笑った。
❤️「そっか。でも、まだ内緒。」
💛「……なんで?」
❤️「そのうち分かるって。」
💛「……気になるんだけど。」
❤️「ははっ、そんな顔せんといてよ。」
舜太は楽しそうに笑った。
❤️「それよりさ!」
舜太は急に話題を変えた。
❤️「仁人、今日の昼一緒に食べへん?」
💛「……俺と?」
❤️「うん。ダメかな…?」
💛「……いいよ。」
❤️「ほんま!?やった!」
そんなに喜ぶことなのか。
俺が少し笑うと、
舜太も嬉しそうに笑った。
❤️「じゃあ決まりな!」
そう言って、
舜太は自分の教室へ戻っていった。
……なんだか、不思議なやつだ。
でも――
嫌じゃなかった。
むしろ、少しだけ。
学校に来るのが楽しみになった気がした。
〜昼休み〜
チャイムが鳴ると、
舜太がすぐに俺のところへやってきた。
❤️「仁人!行こ!」
💛「……そんな急がなくても。」
❤️「早よせんと昼休み終わってまうやん!」
💛「まだ始まったばっかりだけど……。」
そんなことを言いながら、
俺たちは教室を出た。
すると、後ろから太智が来た。
💙「仁人ー!」
💛「太智。」
💙「どこ行くん?」
💛「この子とご飯。」
そう言って俺は舜太を指さす。
💙「俺も行ってええ?」
舜太がすぐに笑った。
❤️「もちろんええよ!」
💙「やった!」
こうして俺たちは、
三人で昼ご飯を食べることになった。
実は太智と舜太は知り合いだったらしい。
他愛のない話をしながら弁当を食べる。
昨日までなら、こんな昼休みを過ごす
なんて考えもしなかった。
そんなことを思っていると――
🩷「……仁人?」
聞き覚えのある声がした。
振り返る。
そこには、勇斗先輩が立っていた。
💛「……先輩?」
勇斗先輩は俺たち三人を見る。
そして――
少しだけ、目を細めた。
🩷「……楽しそうだね。」
💛「はい。舜太と太智と食べてます。」
🩷「そっか。」
そう言って笑ったけれど、
その笑顔は、
いつもより少しだけ寂しそうだった。
俺はまだ、その理由を知らなかった。
ただ――
この日から、
俺の周りには少しずつ人が増えていった。
そして同時に。
俺の知らない勇斗先輩のことも、
少しずつ増えていった。