🖤「舘さん、憂鬱そう」
次の動画収録の時、一番気まずい人物に声をかけられた。
❤️「そうかな…」
🖤「阿部ちゃんが心配してたんだ。よく考え事してるって」
❤️「阿部?」
なんで阿部が目黒に言付けたんだろう。
色々な考えをすっ飛ばした結果、俺の口から出た言葉は
❤️「阿部と付き合ってるの?」
だった。
しまった、なんて事をと思ったけど、一瞬きょとんとした目黒はすぐ恥ずかしそうに少し身体を小さくしながら
🖤「実はそう」
と答えた。
目黒の気持ちが阿部にあるのは解った、だがもし翔太が目黒を好きなんだとしたら、俺だけが失恋を先に知ってしまったことになる。
目黒がここぞとばかりに阿部の事を惚気るのを半分聞き流しながら、失恋を知って傷つく翔太の顔を想像して俺は1人悲しくなった。
結局憂鬱の種はプラマイゼロで、あとどうして翔太が目黒の話だけはよく聞くのかも聞きそびれて、俺の気持ちが晴れることはなかった。
しかし、阿部に勘付かれたように周りから見ても俺の様子はおかしいんだろう。
こうなったらもう本人に聞くしかない。
優雅だロイヤルだと言われるけど、本気で恋をしている今の自分には不相応な言葉だと思った。
💙「涼太ぁ」
俺の表情を察してか、翔太が覗き込んできた。
💙「ほんとに大丈夫か?脚痛む?なんか嫌な事あるんだったら…」
❤️「翔太」
💙「ふぇ?」
❤️「今日、時間ある?夜」
翔太は突然の誘いに一瞬考えるような顔をした。恐らく夜俺に時間を割いたら、どのタイミングでサウナに行くかを思案したんだと思われる。
💙「あるよ」
❤️「2人で話したい」
💙「わかった。家行くわ」
俺が悩みを打ち明ける姿勢を見せた事で機嫌が良くなった翔太はすぐに離れていき、収録の間中上機嫌だった。
コメント
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これ、きゅるしょぴ💙舘好きやん。悩むなや! ふぇ、出ました😆