テラーノベル
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第10話「エルフと付き合い始めた翌日」
午前九時二分。
交際開始から約十二時間。
相沢直人には、早くも一つの問題が発生していた。
恋人が。
二つ離れた席にいる。
しかも。
話しかけられない。
「相沢さん」
田中美咲が小声で言った。
「はい」
「昨日、本当に何もなかった?」
「何もないよ」
「森野さんと?」
「うん」
「一緒に帰ったんでしょう?」
「方向が同じだから」
「方向、途中から違いますよね」
なぜ知っている。
「たまたま」
「ふーん」
田中は明らかに疑っている。
相沢はパソコンを見る。
二つ離れた席。
森野リリカが仕事をしている。
目が合った。
ほんの一瞬。
森野が微笑んだ。
相沢も笑う。
「今、笑いましたね」
田中が言った。
「何が?」
「森野さん見て」
「見てない」
「見てました」
「仕事して」
「怪しい」
田中は自分の席へ戻った。
危険だ。
会社で秘密の交際。
思っていた以上に難しい。
午前九時四十分。
社内チャットにメッセージが来た。
森野から。
『見すぎです』
相沢は返信する。
『見てない』
すぐ返ってくる。
『見てます』
『気のせい』
『三分間で七回見ました』
相沢
コメント
1件
やっば!読んだ読んだ読んだ〜〜〜!!!😭💕 第10話、もう職場恋愛のドキドキが詰まりすぎてて鼻血出るかと思ったよ!!「見すぎです」→「見てない」→「三分間で七回見ました」のチャット、お互い気づいててバレバレなの可愛すぎるんだが??田中さんも「怪しい」って探偵並みの嗅覚発揮してて草🤣 直人くんの「危険だ。会社で秘密の交際。思っていた以上に難しい」って冷静な分析と、実際は見まくってるギャップに完全に持ってかれた…。社内恋愛のリアルな焦燥感と甘さが絶妙なバランスで沁みるよ〜〜!!続き待ってる!!🌸