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花子「皆…今までゴメンね。復讐したいのなら、私は逃げないよ」
花子さんは腹を括って目を閉じる
「そんな事しないよ」
花子「……ぇ…」
花子さんは驚いて皆を、見上げる
「ここでの生活も楽しかった!」
「また、遊んでくれよ!」
罵倒の言葉なんて一切なく、それどころか喜んでくれて、花子さんは嬉しそうに頬を染める
花子「皆…!」
マタロウ「花子さん、愛されてたんだね…!」
マタロウは微笑ましく見つめる
花子さんとクロックレディは手を繋ぎ、空いてる方の手を横に広げる
クロック「始めましょう」
花子「うん」
花子さんは頷き、目を閉じると、花子さんの体が柔らかな緑の妖気に包み込まれる
すると、地面に大きな穴ができる
これが、花子さんの異空間だ
クロック「時よ…… 戻れ!」
クロックレディが技を発動させた。
すると、ボーン ボーン という古時計の鐘の音と共に、住民達の体が眩く光る
住民達は、そのままパッと光り、異空間の穴に吸い込まれていった
これで、皆元の時代に戻った筈だ。
なのに……
花子「あなた……どうして帰らなかったの…?」
唯一1人、執事だけが残っていた
執事「…50年前、小学生だった私は、
『悲しい死を遂げた少女の怨霊がトイレに取り憑いている』
という噂を聞きました」
50年前___
執事は、学校のトイレの1番奥の個室で足を止めると、声をかける
執事『はーなこさん!』
すると、ボウッと幼い少女の怨霊が浮かび上がる
花子さんだ。
執事は、そのまま花子さんと一緒にトイレに吸い込まれていった
モラシタ・ラ・ダメリアに来てから、2人はすぐに仲良くなり、ケンケンパをしたり、
怪我をした花子さんの手当てをしたり____
花子「あなたは、私が最初に連れてきてしまった子供だったわね…。
他の人よりも、とても長い時間を奪ってしまった。1番私を恨んでもいいのに…」
執事「いいえ。私の人生は、常にあなたと共にありました。
私に、奪われた時間など、1秒たりともありません」
まるで、プロポーズかの言い草に、花子さんの頬が赤く染まる
執事は、花子さんの手をそっと取る
執事「私は、花子様を愛しています」
花子「……ッ////」
執事「寂しいなんて言わないで下さい。花子ちゃんには、僕がいます」
花子「太郎君……」
50年前、太郎から言われたことを思い出す
太郎は、花子さんを包み込む様に優しく抱きしめる
花子さんは目に涙を浮かべ、嗚咽を漏らしながら泣いた
そんな2人の様子を、アゲハ達は微笑ましく見つめる
マタロウ「ええ話やぁ~…!」
アゲハ「ヤバ……涙が止まんない…」
アゲハは目尻を指で拭う
すると、何処かから虹色の妖気が漂ってきてアゲハのウォッチに吸い込まれる
そして、3枚のメダルが宙に浮いた
ジンペイ「これで学園七不思議、コンプリートだぜ!」
アゲハ達7人は外に出た
ジンペイは先程ゲットしてメダルを宙に掲げる
アゲハ「早速、Yちゃんねるにミッションクリアしたって、書き込んどくね」
アゲハは自分のスマホを取り出し、Yちゃんねるを開くと……
アゲハ「え。何これ!?」
アゲハは驚いて目を見開き、画面を2度見する
気になった6人はアゲハのスマホを覗き込む
ジンペイ「『学園の七不思議を解いたアナタ!【学園のトワイライト7】に挑戦しよう!』」
ジンペイはスマホに書かれてある文章を読み上げた
フブキ「トワイライト7?」
マタロウ「成程、7ね。…つまり……」
「「「「「「「また七不思議ィィィ!?」」」」」」」
皆は頬に手を当て、ショックを受ける
これは第3者視点から見ると、ムンクの叫びに見えr(((
マタロウ「(Y学園。そこは、不思議な事件が次から次へと起こる謎の世界。
この時僕は、得体の知れない寒気の様なものを感じていたんだ…)」
ジンペイ「あ、悪い!パンツまだ返してなかったな!」←
ジンペイは一切悪気無しの顔で、マタロウのパンツをヒラヒラさせる
コマ「マタロウ君、ずっとノーパンだったの!?」
マタロウは大慌てでズボンをグイッと引っ張った
すると…
マタロウ「うわああぁぁぁ!!!!!」
ツトム「YSPクラブか…。ここまでの力があったとは……」
ツトムはアゲハとジンペイのウォッチが映った映像を見つめながら、意味深に呟く
ぷつり____
その音と共に、画面が黒く塗り潰された