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「僕は君の味方だよ。」
最近、クラスメイトから虐めを受ける。
「ぃ”、っ…!」
ペンケースの中に画鋲が入れられていた。
別に虐める奴らに対して何かした訳じゃない
でも日に日にエスカレートしていく
ドカッ!
「っ、う”…は…!?」
内蔵が潰れそうな勢いで腹を殴られる。
後ろはコンクリートでできた硬い壁。
両側には虐め仲間。
逃げる事も抵抗も出来ずに
腹を殴られる。
「っ、げほ…っ…」
視界が揺らいで、身体もまともに動かせない
荒い息を整えようと深呼吸する。
すると、また腕を振りかぶってきた
「……っぐ、…」
目をぎゅっと瞑る。
「…こーら、なにしてんの、?」
聞いたことのある声が聞こえた。
軽く目を開けて声の方を見ると
左腕に腕章が着いていた。
“生徒会”
「…は、……」
「……っ、た…すけ」
「…学校でストレス発散とか、」
「先生に言ったらやばいなぁ〜…」
「どーしょ、」
そんな言葉を口にすると、
「…っげ……生徒会長…、。」
いじめっ子は嫌な顔をして逃げていった。
「逃げるくらいならやんなきゃいいのに」
「…っ、ありが…とぅ…ございます…」
「よく頑張ったね。」
服を整えてくれた後、頭を撫でられた。
身長が高くてスラッと細くて
まつ毛も長いし肌も白くて綺麗
「…歩けそう、?」
「っ、多分…大丈夫…です…」
その日から、
よく会うようになった。
名前は、西村 翔
1つ先輩の3年生。
虐められる度に、先輩が助けてくれた。
「…大丈夫、?」
「…ごめんなさい、忙しいのに…」
「ううん、ほっとけないから」
先輩以外に助けてくれる人はいなかった
先輩だけが、寄り添ってくれた。
「僕は君の味方だよ。」
生まれて初めてそんなことを言われた。
でも、虐めが無くなることはなかった。
酷い時は、カッターで腕を切られることも
日が経つにつれて、
先輩は助けに来てくれなくなった。
いじめっ子も人の居ない場所、時間を狙うようになった。
もう、誰も助けてはくれない。
身体も心もボロボロ
親も離婚して、父親からも見捨てられた。
“お前が虐められてると俺まで下に見られる”
って。
もう限界。
こんな世界から消えてやる。
そう思って、学校の屋上に来た。
フェンスに手をかけ登ろうとした時
扉が開く音がした。
「…やっぱりここに居た。」
「……っせ、んぱ。……」
先輩は力強く抱きしめてきた。
「……よかった、間に合って」
「っ、…ごめ、なさ……」
「よしよし、よく頑張ったね」
「先輩が慰めてあげよう」
「…も、う…会えない、かと…っ…」
「言ったでしょ。僕は君の味方だよって」
「見捨てたりしないよ」
「…せんぱ、ぃ……」
「…ん〜?」
「…すき、です…」
「…じゃあ付き合う?」
小さく頷くと、
フェンスに押し付けられて
軽くキスをされた。
「…っ、ん……」
先輩の唇は柔らかかった。
「…なら、これからずっと守ってあげる」
近くで見る先輩は、
いつもより綺麗に見えた。
先輩の首に腕を回して、また キスをした。
「…せんぱい、すき…」
「僕も好きだよ。世界一♥」
「あの子を虐めて、?僕のために。」
「お前らならできるよな?」
「期待してるからな。 」