テラーノベル
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「あーむり。ガチで可愛い。」
王子様はそう呟くと、踊ることをやめ、シンデレラを抱きしめました。
「えっ、ちょっ、ああ、、」
シンデレラは少し狼狽えてから、諦めたように抱きしめられました。
王子は満足するまで抱きしめ、ようやく離したと思ったら、シンデレラの方を掴み、こう言いました。
「結婚、してくれませんか。」
「え、あっ、えーっと、」
ゴーン、ゴーン
シンデレラが返事に困っていると、遠くで鐘の音がしました。
そう、12時を知らせる鐘です。
それに気づいたシンデレラは王子の温かい手からすり抜け、玄関へ向かって走り出しました。
「まずいっ!僕、帰らなきゃ!」
「待って!待ってよ!まだ、名前も知らないのに!」
「本当にごめんなさい!」
王子は、シンデレラのことを運命の人だと思っているので、絶対に離したくありませんでした。
しかし、シンデレラは足が速く、その背中はどんどん遠ざかるばかりです。
「くそっ、足早すぎだろっ」
気づけばシンデレラの姿はありませんでした。
「なんで、、なんで、君は行ってしまったの、、」
「あー、もうだめ。他の人と結婚なんかできないわこんなん。」
王子は追いかけることを諦め、一筋の涙を流しながらシンデレラが出て行った後の玄関を出ました。
玄関の前には長い長い階段があります。
「ん?なんだあれ。」
その階段の下の方に煌めく何かを見つけ、近寄ってみると、
それは、シンデレラが履いていたであろうガラスの靴でした。
それを拾った王子は涙を拭い、何かを決意した顔で城の中へ戻って行きました。
一方その頃、馬車に揺られたシンデレラは、ため息をついていました。
「あー、最後の最後に僕って言っちゃった、、。しかも靴も落としてきちゃった、、、。」
綺麗な靴だったのになぁ。
そうシンデレラは残念そうに言っていますが、
えぇ、そうです。
妖精との約束は
「12までに帰ってくること」
そしてもう一つ。
「ガラスの靴を片方置いてくること」
続きます✨
コメント
1件
ちょっと待って名前も知らないのにの第7話、読み終えたよ〜!😭💕 王子が「結婚してくれませんか」ってプロポーズした直後に12時の鐘が鳴るところ、王道なのにめちゃくちゃ胸が詰まった…!シンデレラが「僕帰らなきゃ」って男口調になっちゃうのも可愛すぎてニヤニヤが止まらんかった😂 しかもガラスの靴を片方置くって、妖精との約束だったんだね!え、つまりシンデレラも王子に見つけてもらう気あったってこと??ずるいよこの展開…次回が気になりすぎる!!続き急いで読むね📚✨