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【登場国】
エイト…限りなく旧国に近い現国。アメリカ三兄弟の長男
海…旧国。日帝三兄弟の長男。
ウク…現国。ソ連構成国三兄妹の次男。
〔ウク視点〕
「はああああああああああ、、、やあっっと終わった、、。」
時間はもうすぐ日をまたぐというところ。さっさと家に帰るにもぎりぎり開いてるか開いてないか微妙な時間。
まあ、開いてないだろうけど。
家は門限厳守だし温情なんてない。期待するだけ無駄だ。
…別に家に帰りたいわけじゃないしなあ。
「海ん家行こうかなあ…。」
流石に迷惑すぎるか。それにもしかしたらエイトとお熱い時間を過ごしてるかもしれないし。
公園かどこかで朝まで時間をつぶそう。どうせ明日は土曜日。やっとめぐってきた休日。
出来ればちゃんと寝たいけど時間が時間だし仕方がない。
手持ちはそんなにないから泊まるのも無理…。
「まあいいや。」
…なんでかな。
なんで僕は海の家の前に居るんだろ…。
何を期待してんだか、馬鹿らしい。
「ん、あ?ウクじゃん。」
「うえ”っ!??!!?エイト!??」
突然声をかけられたことに驚いてつい大声をあげてしまった。
「玄関開いてるぜ、さっさと入んな。」
「え、ええ、、?」
相変わらず勝手な奴だ。完全に居候してる。
とか、そんなことを思う僕だって半居候だ。仕事に行ってる分アイツよりましだけど。
「よお、お帰り。」
「た、ただい…ま、?」
「ん…?ウクか、お帰り。今日はひどく遅かったな。」
「ただいま。海もエイトも起きてるんだね。今日は色々残ってた仕事片付けてきたんだ。」
残ってたというより押し付けられたんですけどね。。
「そうか、お疲れ様。えらいな。」
「…疲れた」
「もう寝ろよ、お前今週よく頑張ったわ。お疲れ。」
「うん…そうする。ありがと、おやすみ。」
なんやかんや言いつつ二人とも優しい。
ここは二人に甘えて、僕は布団に潜り込んだ。
〔エイト視点〕
「寝たな。」
「ああ、エイトも寝ていいんだぞ。」
「やだよ。あんたを置いて寝られるわけないじゃん。」
「…自制するからだいじょ」
「ばねえよ。薬飲んだか?あ?」
「飲んでる。問題ない。」
こっちからすれば問題しかないんだがな。
そろそろ海が発情期に入る時期だ。海はかなり自制できるほうだと思うがそれも完璧じゃあない。
気が緩むと理性なんてどっかいっちまう。そんなことは問題じゃない。問題は理性が飛んだら何しでかすか分からないことだ。
今のところは一度もそんなことないが、万が一…を考えてのこと。
そもそも提案をしたのは海なんだがな。
「なあ海、しんどくなりゃいつでも相手するからな?無理すんなよ。」
「大丈夫だ。なるべく迷惑はかけないようにするから。」
「迷惑なんざ思っちゃいねえよ。」
「依存するのはよくない。」
「いいよ。してくれたら嬉しい。」
「…俺が、よくないんだ。」
はあーーーーーーーーー。
どっぷり浸かっちまえばいいのに。
ゲロ甘な関係になりてえわ。
「それに、エイトもウクも肉体的に若いだろ。俺みたいなおっさんじゃなくて、他にもっといい相手が見つかるさ。それこそ二人だけで」
「海、何回言ったらわかんの?」
「…」
「俺もウクも海が好きっつってんじゃん。」
「気の迷いだろう、一時の…。」
「否定すんのかよ。俺のこともウクのことも。」
「どう考えたって、どう見たって俺は二人に釣り合わないだろ。」
「なんで突き放すんだよ。」
「そんなこと、」
「海は俺らのこと嫌いなんだ?」
「違う」
「じゃあなんで?」
「あ…、愛するほど、弱点になる。もう、失いたくない。怖いんだ。ただ、、普通に暮らしたいだけなのに。」
「もう今は」
「人間や影はいつも俺たちを狙う。全ての人間、影じゃないにしてもだ。」
いつもこうなる。なぜだか知らんけど、海は発情期の度に不安で押し潰されそうになっている。
毎回、ウクがいない時に。
「…。海?」
「ウ、ク…、す、すまない。うるさかっ」
「海、大丈夫だよ。うるさくなんてない。」
珍しくウクが優しい…?というか、いつもと雰囲気が違う気がする。
「ねえ、海。大丈夫、僕もエイトもここに居るよ。」
「あ、、たま、冷やしてく」
「海、海…僕の目を見て?」
「…」
「…うん、そう。逸らしちゃだめだよ。」
ん…?
「海、僕の手を握ってくれる?」
「あ、ああ…。」
「ありがとう。」
…そうか、なるほど。
「大丈夫だからね。絶対居なくなったりしないよ。」
「…ありがとう、ウク。落ち着いた。」
「よかった。」
「へえ、なんか意外だわ。」
「うるさいなあ。エイトは突き放しすぎなんだよ。」
「あんま得意じゃねえんだよ、悪かったな。」
「そうだろうね。見るからに不器用そうだもん。」
「ああん?」
「…二人とも、すまなかった。その、取り乱してしまって。」
「いいよ、気にしないで。」
「そーそ、気にすんな。」
「ありがとう。…それで、その。」
「?」
「どうした?」
「良ければ、一緒に寝てほしい…。その、さ…寂し」
「いいよ!!!?」
「逆にいいのかよ?」
「あ、ああ。」
「わあっ!海から誘われたの初めてじゃない??!」
「そーだな。」
「えへへっ、うれしいな~っ!」
コメント
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うわああああああストーリーも三人の言い方も好きです!!