⚠︎御本人様には一切関係ございません⚠︎
こちらの作品はwrwrd様の小説版創作ドラマとなっております。
登場人物に出てこない方がいるかもしれません。
公式の情報をアレンジしている箇所がある可能性がございます。
ご理解頂けますと幸いです。
・腐等の要素は一切含まれておりません
・軍パロ
・sha様が主人公 となっております
キャラ崩壊や誤字脱字等あるかもしれませんが、ご了承ください。
それではどうぞ、ご覧下さい。
em視点
shaさんが此処を抜ける…?
そんな訳が無いと思いたいけれど
本当に今はそう思っているのだろう
shaさんを、助けたい…
私も、shaさんに助けて貰ったひとりだから
昔から色素が薄く、第三者から見て目の色が見えにくかった
実の親でさえ、白目だと思ってしまう程に
皆さんは、目を見て話すのは普通だと思いますか?
はい。 と答える人が多いでしょう
けれど、私は目を見て話されたことがない
自分が相手の目を見ていても、相手は私の目を見ていない
“ここら辺か?”という憶測で見ている
目が、どうしても合わない
それがとても辛く、酷く悲しかった
自分で鏡越しに見たら何処に目があるか分かるのに他人にはわかって貰えない
それがとても悲しかった
ある時には、
モブ「お前、白目で何か変!!」
em「え、?」
モブ「皆黒目あんのにお前だけないの気持ち悪い!!」
em「ぇ、ぁ、」
モブ「タッタッタッ」
…幼い頃、こんな事も言われたりしました
その頃から自分の目がコンプレックスになり、 “ 気持ち悪い” と言われた事が少しだけトラウマとなってしまった
そして、相手がちゃんと自分の目を見ているかを気にし始めた
軍に入ってからも私の目を見てくれる人はいませんでした
いや、一人居ますね
1人だけ私の目を見て話してくれる人が現れた
それが、 shaさん です
shaさんは初めて会った時からずっと私の目を見て話してくれる
最初は “偶々かな?” とか思ったりもしていた
けれど、何時も目を見てくれている
初めて、誰かと目を合わして会話ができた
嬉しかった
とても、嬉しかった
けれど、それと同時に疑問も生まれた
“本当に目が見えてるのか?”
“見えてるなら、なんで見えてるのか”
という疑問
他の人は私の目が見えていなかったからこそ浮かぶ疑問
ある日、shaさんに聞いてみました
em「あの、shaさん」
sha「ん?どしたん?」
此方を振り返る彼はやはり、私の目をしっかりと見ていた
em「…shaさんは、私の目が見えるんですか?」
sha「?」
sha「見えてるけど…」
彼は
“何を当たり前の事を”
とでも言いたげな顔をしている
em「!」
em「…なんで、見えてるんですか?」
sha「え?」
em「他の皆さんは私の目が見えていないので…」
sha「ん〜??」
眉間に皺を寄せ、此方をじっと見つめてくる
sha「…見える、けどなぁ、?」
sha「色が他の人よりちょっと薄いけど、」
sha「俺にはちゃんと見えてんで!ニコッ」
em「…そう、ですか、」
私はこの、shaさんの笑顔に弱い
この笑顔を向けられると何でも何とかなりそうな、どうでも良くなったりしてしまう
”その笑顔が見れるなら” と
sha「…急にそんな事聞いてきてどうしたん?」
em「…ただ疑問に思っただけですよ、」
em「shaさんだけは何時も目が合うので…」
sha「…んふふッw」
em「な、何笑ってるんですかッ?」
sha「いやさ〜?」
sha「俺にだけお前の目が見えとるって、」
sha「なんかめっちゃ特別感ない?」
em「え、?」
sha「そう考えたらちょっと嬉しいなって、w」
em「特別感…」
sha「分からん?」
em「はい、あまり…」
sha「そっかぁ、 」
なんて呑気な人なんだろう
“特別感があって嬉しい” って…
よく分からないな…
sha「てか、皆emさんの目見えとらんなんて勿体ないよな!」
em「え?」
em「な、なんでですか?」
sha「だって、emさんの目綺麗やもん!」
em「き、綺麗、?」
“目が綺麗”なんて初めて言われた…
綺麗な筈無いのに
em「そんな訳、ないじゃないですか、w」
sha「…俺は結構好きやけどなぁ、?」
sha「白っぽいけどちょっと黄味がかってる様な瞳の色」
sha「透明感があって好きやで!ニコッ」
窓から差し込んできた光にshaさんは照らされている
光に照らされる事でより強調されるshaさんの”目”
宝石の様に光り輝いている黄色の瞳
思わず、見入ってしまう程に綺麗だった
儚く、脆く、直ぐに何処かへ消えてしまいそうだと思った
em「…(触れたら壊れてしまいそうな程儚く感じる…)」
sha「_ん!」
em「(綺麗、だな、)」
sha「_m_ん!」
em「(…黄色が、 幸福のシンボル と言われるのもわかる気がする、) 」
sha「emさん!!」
突然のshaさんの大声でびっくりする
em「ビクッ」
em「ど、どうしました?」
sha「もー、ずっと呼んでんのに反応無いねんもん」
em「え、あ、す、すみません、」
呼んでたのか…
全く気づかなかった
sha「ボーッとして何考えとったん?」
em「大した事は考えてないですけど、」
em「ただ、shaさんが綺麗だな、と」
sha「ッ…はッ?!」
sha「き、綺麗ッ?!」
em「はい」
sha「な、何言うとんねんemさん!!」
sha「そんな、女の人を口説くような台詞言うなや…/」
em「え? 」
sha「照れるやん…w/」
em「す、すみません、!!」
そんなつもりは無かったのにな、と思いながら言った
em「…ありがとうございます」
sha「ん?何が?」
em「私の目を綺麗だと、好きだと言ってくれて」
em「ありがとう、ございます…」
…
今更ながら少し涙ぐむ
sha「…ふッw」
sha「何涙目なっとんねんw」
em「な、なってませんよ、!」
誤魔化す為に少し目を擦る
sha「…ま、何はともあれemさんの顔が明るくなって良かったわ」
em「え?」
私の、顔?
sha「だって、emさん初めましての時からさっきまでずっと顔暗かったんやで?」
em「そ、そうなんですか、?」
sha「そうそう!」
sha「なんか、距離があるというか、警戒、?というか… 」
sha「と、とにかくちょっと近寄り難い雰囲気出しとって暗かったんよ!」
em「…これ、今凄い悪口言われてます、?w」
sha「え、ちゃ、ちゃうよ!」
sha「いや、ちゃうくないんか、?(?) 」
em「え」
sha「で、でも、!」
sha「今はちょっと顔明るくなったなって、!」
sha「今のemさんは_」
sha「何か吹っ切れたような、さっきより明るくて優しい雰囲気になっとるよニコッ」
em「!」
em「…shaさんのお陰ですね」
sha「え、俺?!」
em「はい、!」
sha「お、俺は何もやっとらんよ?!」
sha「そんな事ないです」
sha「…そういう事にしといたるわ、w」
em「はい、」
sha「…俺は、ちゃんと見てるからな!」
em「!」
sha「…ニコッ」
最後に何処か切ない様な笑顔を此方に向け、shaさんはその場を去っていった
shaさんは凄い
周りの事をよく見ていて、相手の欲しい言葉をくれる
私も、その1人
“この人だけはちゃんと自分を見てくれる”
そんな風に思えた
私の、 “shaさんに話したら心が軽くなるような気がする” という勘は当たっていた
今でもまだ、自分の目の事は気にしている
だけど、shaさんが見てくれるならそれでいいかと思えるようになった
shaさんは人気者だ
本人はきっとそう感じていない
けれどshaさんは皆に、この軍に必要不可欠な存在
shaさんが居ればこの軍は明るくいれる
shaさんが私達を照らしてくれるから
あの、太陽の様な明るい笑顔で、言動で
私達を表すならきっと、
月と太陽
これが相応しいだろう
自分では光る事が出来ない闇を持った月と
月の事を、闇を、光らせる太陽
月は太陽に照らされて明るくなる
闇が無くなる
太陽は月を照らすことで満足する
月が居なければ太陽は闇を照らせない
満足ができない
お互いに必要不可欠な存在
私達はきっと、そういう関係なのだろう
私達を照らしてくれて、暖かく包み込んでくれる
そして、元気をくれる
私達が月でshaさんが太陽だ
太陽を失った月はもう輝けない
闇に飲み込まれる
そうは、なりたくない
光を、shaさんを失いたくない
私は静かに席から立ち、knさんに続いて部屋から出ていった
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ??「俺の心は空っぽだから、」
ෆ 300
コメント
3件
コメント失礼しますだぜ! 今回も最高でしたんだぜ! 特に、比喩の表現が上手で、シャオさんの存在感が伝わってきてもうやばかったです!(めんどいので「だぜ!」抜けますね)直喩と隠喩の使い分けがえげつなかったです…!