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僕らはまだ死にたくない!!
第24話.る〜ちゃん.
▼START▼
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🌙.*·̩͙目線
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『月海のお兄ちゃんなんだけど笑』
この言葉が頭の中でぐるぐる回る。
🌙.*·̩͙「……え。」
と、とても間抜けな声が出てしまう。
🫖𓈒𓏸「信じれないでしょ?笑知ってる笑」
もう笑うしかないという風にニコニコしている。
🌙.*·̩͙「…でも、兄ちゃんってっ!!」
🫖𓈒𓏸「……ん〜…。」
西さんは少し考えて、何か思いついたように
ぐしゃぐしゃと自分の髪の毛をいじる。
🫖𓈒𓏸「これでどぉ?」
と微笑む西さんは僕の兄ちゃんそのものだった。
🌙.*·̩͙「……!!」
🫖𓈒𓏸「んふ笑やっと分かった!!」
微笑む西さんは___兄ちゃんはまだあの時の
ように、子供の様な感じがあった。
🫖𓈒𓏸「ぃやー。いつ分かるかなぁって思ってた
のに笑」
『全然バレなくてどうしようかと思った笑』
そんな事を話す兄ちゃんを前に僕は今までの
我慢が…、抑えていたものが、壊れたように、
涙が溢れた。
🫖𓈒𓏸「あれぇっ!?ちょっ!!どしたの?!」
目の前には慌てる兄ちゃん。
全く僕がどれだけ心配していたと思ってるんだ。
事故に遭ったというのに、病院は分からないし、
その事故から僕らの前に現れなくなるし、…。
🌙.*·̩͙「兄ちゃんのバカぁ!!」
今の僕にはこれを言うので限界だった。
🫖𓈒𓏸「……。ごめんね。」
さっきまでの笑顔はどこに行ったのか__
兄ちゃんは真剣な顔で僕の頭を撫でた。
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🧸*̩̩̥ 目線
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あの部屋から出て、西さんに言われた部屋に
入った。
桜さんは私の意図を察したようだ。
𓆩🌸𓆪「…あそこ2人って兄弟……?」
そう私に聞いてくる。
🧸*̩̩̥「…絶対……とは言えないですけど……。」
『家族とか…親戚とか……近い位置だと思う』
きっと西さんと月海さんの2人だけで無く
寿葉さんと寺内さんもだろう。
🍎 𓈒𓏸「…西さん……嘘ついてた?」
𓆩🌸𓆪「……そう。理解出来たの偉いな〜。」
桜さんは奈桜君の頭を撫でて、微笑む。
🧸*̩̩̥「…メンバーの殆どが身内関係あるのかよ。」
西さんと月海さん。寺内さんと寿葉さん。
桜さんと奈桜君。
……私だけじゃねぇか。ぼっち。
𓆩🌸𓆪「…何処かで会った気がするんだよなぁ。」
🍎 𓈒𓏸「…西さんとか?」
𓆩🌸𓆪「そう。」
🧸*̩̩̥「……?親戚?」
いや。それなら忘れないか。なら……
🧸*̩̩̥ &𓆩🌸𓆪「…幼少期の友達……」
🍎 𓈒𓏸「……ぁ!!る〜ちゃん!!」
𓆩🌸𓆪「!!やっぱり!!」
正直に言って、『る〜ちゃん』という人に
心当たりは無いが、きっと月海さんの事だろう。
🧸*̩̩̥「…此処に沢山アルバムあるんで皆で
探しましょう!!」
きっとコレを見越してこの部屋に行くよう
言ったのだろう。
西さん……案外先を見て動けるんだ。
……とはいえ、月海さんの写真多いな。
𓆩🌸𓆪「……多。」
いや。もう引いてるじゃないですか。
🍎 𓈒𓏸「わ〜!!る〜ちゃん多い!!」
うん。純粋だな。
🧸*̩̩̥「てかる〜ちゃんなんだ。」
ちょっと興味がある。一応ね。うん。…うん。
𓆩🌸𓆪「……。」
おっと?目線逸らしましたね。
🧸*̩̩̥「なんでですか?」
畳み掛けちゃえ。
🍎 𓈒𓏸「兄ちゃんが女の子と間違えてたんだよ。」
𓆩🌸𓆪「ちょっ!!奈桜!!」
🧸*̩̩̥「なるほど。」
🍎 𓈒𓏸「んぇ!?血っ!!」
🧸*̩̩̥「ぉわっ!?」
鼻血なんて、施設に入ってた時の
ドッヂボール大会以来だな。
……いや。もうちょっと出したか。
🧸*̩̩̥「……ぁ。ありました!!」
幼稚園児位の月海さん、奈桜君、桜さん。
3人が写っている写真。
𓆩🌸𓆪「……る〜ちゃんは覚えてなさそう笑」
🍎 𓈒𓏸「記憶力ないから!!」
𓆩🌸𓆪「絶対奈桜には言われたくないと思う。」
……あぁ。この時か。
🧸*̩̩̥「……さて。このアルバム持って部屋に
突撃してみたらどうでしょう?」
『月海さん思い出すかも。』
そう言って部屋に促す。
𓆩🌸𓆪「確かに……行こう!!奈桜!!」
🍎 𓈒𓏸「んぇ……ぁいっ!!」
そうして走ってこの部屋を後にした2人。
私はこの部屋で、この後来る人を待つ事にした。
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🫖𓈒𓏸目線
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少し遠くでドタバタと音がする。
そろそろ僕の狙いが当たるかな。
そうするとこの部屋に奈桜君と桜君が来た。
案の定、月海はびっくりしている。
🫖𓈒𓏸「さて。僕は一旦出てくるよ。」
『後は任せるね〜』と、桜君に合図を送り、
僕は1人で待っているであろう部屋に向かった。