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今日は一日YouTubeの撮影の日。
珍しく早く撮影場所に着いた俺は、先に来ていたきょもとジェシーと雑談していた。
「このきょも可愛いよね」
俺が見せたあるドラマのワンシーンに各々反応する。
「ほんとだ!ガチ可愛いじゃんw 」
「どこがだよw」
こんな何気ない会話でも、メンバーとこう話している時間は至福の時。
だなんて想像していると、部屋の扉が開いた。
「おはよー」
入ってきたのは気怠そうな北斗。
最近は少し体調を崩しており、今日も優れてはいなさそうだった。
「体調大丈夫になった?」
そう気軽に話しかけると、珍しく北斗は自分の気持ちをはっきりと伝えた。
「朝からあんま良くないかな、
ずっと頭ガンガンしてる。流石に今日休んだ
らダメかなって思って来たんだけど笑」
何で来たんだ。理由を聞いてもそう思った。
「休んどきなよ」
「倒れられても困るしね。」
俺と北斗以外の2人がそう言った。
「でもな…ファンの子たちも心配してるし、流石にね。 」
ほんとに北斗はどこまでも人のことを考える。
俺でも呆れた。
「でも北斗の体調が1番だから。今日は絶対休んで、」
北斗のことも考え、俺はそう提案した。
「そだね。樹の言う通りにします。」
そう北斗はいい、机に鞄を置こうとした。
その時、
「いっ…た、 」
頭を押さえながら北斗がうずくまった。
「はぁっはっ…痛い…」
突然のことに俺たちは一瞬怖気づいたが、すぐにきょもが動き出した。
「北斗!薬どこに入ってる?」
「リュックの…ゔっ…ポケット」
「はい、北斗飲める?」
「飲めない、頭痛いっ」
すぐ動き出したきょもに目をとられていたが、北斗の辛そうな表情をみて、やっと現実に引き戻された。
「マネージャー呼んでくる!」
そう叫ぶように言って、俺は部屋を駆け出た。
続く