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『…そろそろ離してください。』
黒尾「やだね。」
『…はぁ、』
え〜、ただいまの状況を説明しますと、黒尾先輩がバックハグしてる状態です。
流石に暑いし、練習も始まるのでそろそろ離してほしいと思っているが、中々黒尾先輩は離してくれない。
『てか、何で急にバックハグなんてしてくるんですかっ!!』
黒尾「1番最初に謝ったから。」
『意味わかりません。離してください。』
灰羽「あはははっ(笑)先輩暑そうですね!!」
私がなんとか黒尾先輩から離れようとしていると、後ろから見ていた1年生の灰羽リエーフくんが笑いながらそう言ってきた。
『リエーフくんっ、そんなこと言うなら助けてよぉ、!!』
灰羽「流石に黒尾さん相手は俺でも無理ですよ〜」
笑顔でそんな風に言ってくるリエーフくん。
夜久先輩に言ったらまた面倒くさいことになるし…猛くんは多分話噛み合わないし……もう最終手段だ。
『黒尾先輩っ、!!今日の帰りコンビニ行きませんよ?』
黒尾「え」
『まぁ、行ったとしても、研磨くんと行きます。』
黒尾「…………」
『嫌なら離してください。』
黒尾「チッ…」
私がそう【最終手段】を告げると黒尾先輩は舌打ちをしてから、やっと離してくれた。
『舌打ちは良くないですよ〜』
『ほら、監督もコーチも来たので練習始めましょ!』
私がそうみんなに呼びかけると、一旦みんなボールを片付けて監督とコーチの方に寄って行く。
するとその中から研磨くんが私の方にやってきた。
孤爪「りん、ちゃんと見ててよ。」
『わかってるっ!!』
黒尾「……俺も。」
『わかりましたっ!』
私は元気に2人にそう返事をする。私の返事を聞いた2人は笑顔で監督の方へ向かって行った。
よ〜し、今日も “ みんなのプレー ” ちゃんと見るぞ。
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