⚠注意⚠
最後の方にちょっとナチ日帝要素が含まれます!
日帝「今日はいきなりの連絡にも関わらず来てくださりありがとうございます。」
ナチス「あ、ああ…。」
日帝「?どうかされたのですか?」
案外…再開は早いものだな。
いや、いきなり謎のアドレスから日帝を名乗る敬語の長文メールと、明らかにアメリカと思しき人物の明らかに牽制らしいこれまた長文メールが届いた時は驚いたが。
日帝「ところで、本題に入ってもよろしいでしょうか。」
本題…。先日のことだろうな。
日帝「私が米国をす「ちょっと待て」
日帝「ど、どうしたのですか、センパイ?」
ナチス「ここはカフェだぞ、しかもそれなりに客もいる。聞かれたらまずいとは思わないのか?」
日帝「あぁ、たしかに。」
そもそもさっきから周りの視線が痛いのだ。日帝は気づいていないようだが。
…理由は分かりきっているのだがな。言うまでもなく、私がナチスでこいつが日帝だからだ。
幸い我々の会話に聞き耳を立てる暇な連中はいないようなので、小声なら安心して会話することができる。
もっとも、傍からみたら怪しさ満点だろうがな。
日帝「…では、気を取り直しまして。(小声)」
ナチス「ああ。よろしく頼む。(小声)」
日帝「先日米国のことを好きになりかけているとお話しましたが、それは少々語弊があるというか…」
ナチス「ほう?」
日帝「『好きになった』というより『好きにさせられた』の方が正しいんですよ。」
ナチス「…恋する乙女みたいなこと言うな。」
日帝「ちょっとやめてくださいよ…とにかく、私の意思で好きになったわけじゃないってことだけはわかってください。」
ナチス「それはまぁ、はなからわかっていたことだが、そもそも米国はお前のことを好いてことような行動に及んでいるのか?」
日帝「誠に意味不明ながらそのようです。というか、状況の説明をほとんどしてませんでしたね。」
ナチス「確かにな、日帝がよければ聞かせてくれ。そちらの方が後々色々と分かりやすいだろうしな。」
日帝「そうですね。それではまず、」
店員「お話中のところすみません。ご注文のケーキセットとサンドイッチセットになります。お間違いはないでしょうか?」
ナチス「あぁ、ありがとう…それで?」
日帝「あのぅ…センパイ、ケーキ食べてからでもいいですか?」
それから日帝は大層うまそうにケーキを腹に収めていった。(実際に美味かった)
クリームたっぷりでそれなりに重そうだったがあっという間にぺろりと平らげてしまった。
日帝「ふぅ、とっても美味しかったです。まともな洋菓子にありつけたのは久しぶりですよ。」
まともな、とつけるあたり菓子自体は与えられているのだろう。あんな食欲をなくす色彩をしたド甘いだけの物体を菓子として数えたくはないが。
日帝「さて、私の置かれている状況について、順を追って説明しますね。」
あの戦争で敗戦してから数ヶ月後、諸々の戦後処理、裁判なんかが終わって、私が国際的な犯罪者として投獄された、その夜のことです。
ずいぶんと冷え込む夜でした。赤子のように身体を丸くして、二つ折りの粗末な布団に包まって、眠気が訪れるのを待っていたのを覚えています。
いつもならどんな状況でもすぐ眠れるのに、その日だけは妙に全然眠くならなくて。ただひたすらに目をつぶっていたら、カツ、カツって誰かの足音が聞こえてきたんです。
ええ、それは米国でした。
何事かと起き上がった私をベッドに押し倒して、「ずっと前から好きだった」だの「オレの気持ちに気づいてないだなんて言わせない」だのほざいて、その後は先日に申し上げたとおりです。
最初は夢かと思いましたが、そうじゃなかった。
次の日も、またその次の日もあいつは私を抱きにやってきた。
そのたびに独りよがりな甘い言葉を囁いて。
口ではそうしていても私のことは物のように扱うんですけどね。
それがずーっとずーっと続いて、ある夜。行為のとき、ふと、奴と目があったんです。
熱っぽくて、悲しい目が、私をじっと見つめていました。目の前の行為に熱中してるのにどこか上の空で。
理由は直感的に分かりましたよ。私のカラダはいくら好き勝手出来ようとも心は手に入らないんですもの。
私の気持ちなんぞ知らんという風に犯して来た癖に、やっぱり私からの愛は欲しいのか。
心底呆れましたとも。
だって既に手中に収められているとはいえ敵なのに、そんな「隙」を見せてしまうだなんて。
でも忘れられなかった。その目が。
それから奴の「隙」を見つけるのは、ちょっとした趣味のようになりました。
見つけたところで戦時中のようにそれが事態の好転を招くことはないのですが、圧倒的支配者かのように振る舞う彼奴の脆弱な部分を嗅ぎ取ってひとりそれを嘲笑うのは楽しかった。
でも、だんだんとそれを続けていくうちに「米帝そのもの」に対する興味も湧いてきたんです。
昼間はなにしてるんだろう?、どんな飯を食べてきたのだろう?、最近来ないけど仕事が忙しいのか?、私以外も抱いているのか?…
…って。
最近になって気づいたんですよ。
知らぬうちに米帝に対する気持ちを育ててしまっていたことに。
心底呆れましたよ。今度は自分に。
今の私が米帝に対して優位に立てる点なんて「奴は私のことが好きだが、私は奴のことが好きでは無い」ところぐらいしかなかったですから。
それも失っては、もう切れる手札がない。
でも嫌なんです。全部が全部彼奴の思う通りになるのは。
このままでは、私の全てが米帝のモノになってしまうまで秒読みでしょう。
米帝に抱かれて、好きだと言われて、喜んで腰を降る私の姿は死にたくなるほど惨めで屈辱的だ。
だからそれだけは絶対に避けたいのです。
そしてその対処を先日センパイと会った後思いついたんです。
ナチス「対処…とはなんだ?」
日帝「……聞きますか?できるのであればセンパイにも協力していただきたい。でも内容が内容なので強制することはできませんが…。」
ナチス「…私にできることなら勿体ぶらずに言ってくれ。」
日帝「……センパイ絶対引くと思うんですけど。」
……やけに言いたがらないな。そんなに過酷な内容なのか?
日帝「………言いますよ。」
日帝「センパイ、私を抱いてください。」
コメント
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え…ちょっ…え…?ぐ腐腐腐腐腐腐腐腐腐←腐女子限界突破☆
ぬふふって感じですね、投下ありがとうございます。