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あべなべシリーズ7作目




💚side



❤️ 「この間のお礼に。これ、使ってみて」



舘さんに、秋葉原で佐久間とのデート中に外国人から買ったと、『かわいくなる薬』とやらを貰った。



💚「え、でもうちの翔太はもう存在そのものが世界で一番可愛いんだけど?」



❤️「いいから。すっごいから」



ロイヤルな顔面が、ゲスい発言でゆがみながらも熱心に勧められたので、一応ポケットに忍ばせておいた。



かわいくなる薬、ねえ。

要はアレってことでしょ?



翔太は最近、撮影で忙しくしてるし、あんまり酷使するのもなあと思って、俺はその薬をただ持ち歩いてただけだったんだけど。



💙「阿部の嘘つき!!しばらく、ここへは来ない!!!」



なーんて、目にうっすら悔し涙をためて、寂しいことを言うもんだから、使ったよねえ?



💚「まあまあ翔太、お茶でも飲んで落ち着いたらどう?」


💙「いらない!!」


💚「ホームパイもあるよぉ〜」


💙「……」



オフが揃ったから、夏前の公開試写会の練習のために一緒に来てと言われていたホラー映画、一緒に観れなくなっちゃってごめんね。 ライブの技術打ち合わせ、入っちゃってさ…。照には猛抗議しとくから…。


俺だって俺だって、翔太のビビるところ、見たかったよ、愉悦だよそんなの。最近、映画館の上映サイクル短すぎるよ。


翔太は素直ないい子なので、俺がこっそりコーヒーに混ぜたイケナイ薬をあっさり飲んでくれましたとさ。








💙「はぁ、はぁ、はぁ」



翔太の白い肌がうっすらピンク色に染まって、だんだんと目の焦点が合わなくなってきた。



ゴクリ。



ちょっと、やばいかも。

俺も飲んどいた方がよかったかな…。



翔太は暑い暑いと言い出して、着ていたパーカーを脱いだ。下はTシャツ一枚。シャツの上からでも胸の先端が尖っているのが見える。ゆでダコのような顔をして、荒い息を繰り返す、翔太がたまらなく可愛い。



地上に舞い降りた天使…?



もう、今すぐアイドルなんて辞めさせて、どこかに閉じ込めて、俺だけのものにしたい。



💙「りょ、へい…助けて」



蕩けると呼ぶ下の名前が、翔太の状態が普通でないことを表している。



💚「それでは、いただきます」



顎を持ち上げようと翔太を優しく触ると、ひゃうっ!という声とともに、上目遣いで俺を見上げてくる。きゅるきゅるの目。これ、このまま外に連れ出したらあざとい罪で捕まるやつじゃない???まともな男なら、全員、襲ってる。



不憫な…



て、俺がやったんだけど。



翔太は吸いつくように、俺のキスに応え、ソファの前に立ったままの俺の膝に自分のを押し付け、ヘコヘコ腰を擦り付けながら何度もイッた。グレーのスウェットの前は色が変わり、すぐにビチョビチョになって気持ち悪そうで、可哀想で可愛い。

それでもそこはまったく萎えることなく、主張を続けている。



💚「ベッド、行こうか」



抱き上げようと手を広げたら、翔太が俺の上着にしがみついて来た。よっこらせ、と腰を持ち上げて、運ぶ。運んでいる間も、俺の肩に噛み付いて快感に耐えていた。

身体が熱い。



これ、俺の方がもつかなぁ。



一抹の不安に襲われつつも翔太をベッドに寝かせた。スウェットを脱がせ、ぐっしょり濡れたパンツも下ろす。その間翔太はTシャツの中に自分で手を入れて、胸の先端を悩ましく弄っている。



短く息を吐きながら、ビクビクしている翔太。

色っぽいし、可愛いんだけど…。



つまらん。

これはこれでいいけど、なんだかつまらん。



💚「なんか、違うんだよなぁ」



俺は、翔太の後ろをいつもよりは乱暴に解しながら、違和感の正体について考え、自分のものを押し当てて、ひと思いに突いた。


中がキュウキュウ締まって、すぐに持っていかれそうになりなりつつも、もうこれは明日の翔太の腰の具合とか心配してられないぞと気づいて、むちゃくちゃに動いて、何度も何度も中でイッた。


……俺も腰、痛くなって来た。


3回まではなんとか数えて、細かく少し出た分まではちょっともう覚えてない。ゆっくり抜いて、ゴムを外すと、中はとんでもない量で、我ながら頑張ったなと思った。こっちも汗だくだ。



ことが終わると、翔太は、もう、静かになっていた。



💚「翔太、大丈夫?」



ペチペチ、と頬を優しく叩いたら、ようやく焦点の合った目でこっちを見た。そして、カァッと音がしそうな勢いで赤面して、言った。



💙「一服盛りやがったな、てめえ」



あら、案外抜けるのは早いのね、これ。



…めちゃめちゃ怒ってるので、とりあえず人のせいにしよう。



💚「おかしいなあ。舘さんに貰ったビタミン剤入れただけなんだけど」



💙「んなっ!!…あの野郎!!」



翔太は起き上がろうとするが、身体にはまったく力が入らないようだ。仰向けになったまま、唇を噛んで悔しそうにしている。



俺は上から覆い被さって、ちゃんと紳士的なキスをした。



💙「んっ……」



💚「でも、可愛かったよ?」



上から優しく髪を撫でたのに、翔太はぷいっ、と横を向いてしまった。



💙「恥ずいから、もう、そういうの、いいって!!」



💚「……あ」



腰も痛いし、あそこも少しヒリヒリするのに、俺のものがまた、ちょっとだけ反応した。



💚「なるほど」


💙「?」



翔太が不思議そうにこっちを見る。

きゅるきゅるとしてるけど警戒した目だ。



わかったぞ。


違和感の正体が。



俺は翔太の顔の両側に突っ張っていた腕を緩ませて、翔太の横に添い寝し直し、ぎゅうっと細い身体を抱きしめた。



💙「阿部?」


💚「はい、阿部です。翔太、俺、こっちの翔太の方が好き」



そう言って、俺は、翔太の頬にキスをした。



俺って本質的にはMなのかなってたまに思うけど、翔太には基本的に怒られながらたまに甘えられた方がグッとくるみたいだ。


泣いてる翔太も可愛いけど、本当に辛そうにしてると守らないとって思ってしまう。


変な言い方だけど、最前線で、いつまでも怒られていたい。たぶん、翔太の俺への好きが今はちゃんと伝わるから何を言われても平気なんだなきっと。


なるほどなるほど。



💙「くそ、涼太め。次に会ったら、ぜってえぶん殴る」



心から同情するふりをして、俺は愛しい翔太の柔らかい髪を何度も何度も、自分のために心ゆくまで撫でた。






おわり。

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コメント

17

ユーザー

ゆり組が好きだけど あべなべも捨てがたい しょっぴーの映画とあべちゃんのホームパイのブランドキャラクター就任早速取り入れててさすがです👏

ユーザー

あべなべ最高すぎる… 泣きてるしょぴもいいけど、ツンツンとたまに甘えるところが可愛いんよね

ユーザー
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