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麻里の自宅で武司のスマホが鳴った。どうにか状況を受け止めて落ち着きを取り戻した麻里の肩を抱いたまま、通話のマークをスライドする。
「もしもし、ああ、麗子ママ。何があったの? え? どういう事?」
武司は首を傾げながら、麻里の母に言う。
「あの、すみません。麗子ママが、こちらのお母さんにお話ししたいと」
麻里の母親が武司のスマホを受け取って耳に当てる。
「はい、私です。いえ、こちらこそ失礼しました。お気になさらず。はい? どういう事ですか? うちの麻里も一緒に? DNA鑑定?」