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皆の者、おはよう。
さて、今日の日差しは最高だと言えよう。
路面を打つ雨粒は最早、アスファルトを撃ち抜かんとする勢いである。この勢いは今後日本政府、各組織にも見習って欲しいものである。
私は帽子を目深に被り、時刻を確認する。
11時23分。
服装は地味なものにした。分厚い雲でいつもより幾分か色素が濁った今日この頃に置いては景色に馴染めるように、いや、景色と同化できるように真っ黒な服装である。
この服装で銀行へ行ったら捕まりそうなものである。
さてさて、ボロアパートにそろそろ共犯者が到着する頃合いだろう。
カツカツとドアの向こうから足音が聞こえる。
聞こえるだとッ!?どういうことだ。このアパートには精々がパタパタと安っぽい音のなる便所サンダルの持ち主位しか住んでいないというのにハイヒールの様な足音が聞こえてくるではないではないか。
ガチャリ、ガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャガチャ。
待ってくれ、今私は最高に恐怖している。
白状しよう。ここまでのプロローグみないな物は全て私の想像、元い妄想である。何を隠そう暇だったのだ。そしてお金も大して持ち合わせていない。
そんな私に許されるのは妄想である。あえて言ってかれなくても分かっている。
虚むなしくないわけは無いのである。
しかしだ。自慢ではないがそんなに交友関係が広くない私にわざわざ会いに来るほどの友人は持ち合わせていない。
今も続くガチャガチャとドアを乱暴に開けんとするこの音を発する正体は誰であろうか。
因みに闇金に金は借りてはいない。
埒らちが明かない。仕方ない、ちょっとドアアイから確認してやろうではないか。
そーっとドアの前に立っていると悟られないように近づき覗くとそこに居たのは……!