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『』


「誰かと勘違いしてんじゃない?なら人違いだよ、話はこれだけ?」

そう言うと頬杖を立て足を組む。


「あぁそう、なーんだ人違いか」

自分は相手に向かってニヤリと笑ってみせるが相手はあまり良いようには思っていないようで組んでいた足を床に勢いよく落とす。


「ならもう帰っても良いよね。それじゃあ…」


「あ、ならさ顔見せてよ」

しばらくの沈黙が続いた。


相手はピタリと動かない。

「あぁ、別に変な意味じゃないよ?確認するだけ。ね?」

自分は相手の顔にかかっている布に触ろうとするがパシンと手を振り払われてしまった。

ガタンと荒々しく立ち走って部屋を出て行く。

「逃がさせないよ、ラミン」


「ラー」


あぁどうしようか。逃げてしまっては仕方ない。入口は確かこっちだったは…っ!


突然の恐怖感に襲われると何者かのうなり声がする。


アイツの声じゃない。じゃあ誰だ?


後ろを振り返る。

思わず息を呑む。


青く人間の背丈と同じくらいの怪物が一人二人と追いかけている。

「はっはぁ」


恐怖で酸素があまり入らない。

でも、あとちょっと、あとちょっとなんだ。

扉に手を伸ばす…はっ?


ぐにゃりと扉が消える。入口がなくなった。

「どういう、こ、と?うっ!」


追い掛けてきた青い怪物に取り押さえられる。身動きが取れない。必死に動いても取り押さえられる力が強くなるばかり。

「あまり、強くやっちゃ駄目だよ」


「お、まえ…!」


「荒々しくしてごめんね、んじゃ失礼しまーす」

取り押さえられている男の布を取る。


「ビンゴ」

布を外すと紺色の髪色、紺青色の目がこちらを睨む。

「クソッ」

「やっぱり人外か、大丈夫だよ?手は出さないから」


指をパチンと鳴らしラミン達を元の姿に戻す。

「ねぇ、人外同士さ仲良くしない?」

「仲良くする?そんなのごめんだ」


そう言うとよろよろと立ち上がった。

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