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大会前日、優斗はいつになく沈んだ表情で音楽室に来た。
「また期待に応えられないかもしれない…怖いんだ」
紗菜は深呼吸して、真っ直ぐ言った。
「先輩がどんな結果でも、わたしはずっと応援してます。
頑張ってる姿、知ってるから」
優斗の瞳が揺れる。
「…紗菜。俺さ、もっと強くなりたい。
紗菜の隣にいたいって思うから」
紗菜の胸が高鳴る。
答えはもう決まっていた。
「わたしも…先輩の隣がいいです」
夕陽の差し込む音楽室で、ふたりの距離がそっと縮まる。
——これは、誰にも言えない二人だけの秘密の恋の始まり。