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御影玲王×夢主(第1話)
玲王▶︎『』
夢▶︎「」
ざわつく教室
そんな中で私はとある言葉が耳に入った
その話の内容は、今私とお付き合いしている御影玲王と私が釣り合っていないという話だった
確かに、彼は御曹司。
なんでも出来る上に顔もいい
この白宝高校で彼を知らない人などいないくらい凄い人だ
モテて人気者の玲王君と付き合っている私に不満を持つのはおかしな事じゃない
私はこの学校の中でも平凡な方
見下される感覚は気持ち悪いが、エリート校なら仕方がないと思えた
思えたんだ
今日は玲王君と付き合って1年が経った日
いわゆる1年記念日だ
2ヶ月ほど前に玲王君が『親に紹介させて欲しいんだ!』と眩しい笑顔でお願いしてきたので今日、玲王君の御両親に会うことになっている
「あ、玲王君!」
『よ!』
「ばあやさん、今日は送り迎えありがとうございます」
そんな会話をして私は玲王君のお家に向かった
玲王君のお家は予想通りの豪邸…タワマンだった
「はじめまして、玲王君と御付き合いをさせて頂いています」
失礼がないようにと意識しすぎて固くなる私の話を遮り私は玲王君のお父さんにこう言われた
玲王と別れてくれないかって
私の頭は真っ白になった
はっ、と我に返ると玲王君は凄く怒っていた
だが玲王君のお父さんは冷静に、淡々としながら
お前の将来のために他の女性と付き合ってもらいたい
お前のために……
玲王君は反論し続けた
けど
玲王君のお父さんは お前のため の一点張り
玲王君が言葉に詰まった
その時だった
私が仕方がないと思えなくなったのは
(ガタンッッ
私は思わず机を叩いた
「…ごめんなさい玲王君のお父さん」
「あなたの言ってることは分かります」
「私は玲王君と比べたら駄目駄目で、平凡なつまらない女です」
「けれど、玲王君を好きな気持ちは誰にも負けない!」
「私は玲王君のためならなんでも出来ます!」
「けれど、玲王君と一緒に居れなくなるというのなら」
「私は納得できません!!!!」
玲王君の前で初めてこんな大きな声を出した
でもそれくらい私は玲王君が大好きだから
玲王君は私の事どう思ってるのかな
玲王君は、私が人より劣ってるって思ってないかな
でも
玲王君は私と一緒にいてくれるから
『!…、?!』
玲王君は驚いた様子だった