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華恋「あやと君、、ちょっと聞きたいことがあるんだ。」
あやと「んー?」
華恋「あのさ、私のこと… 本当に好き?」
あやと「え、?好きに決まってんじゃん!じゃなきゃ告らないでしょ!」
華恋「…真実を教えてよ…!嘘なんでしょ?」
あやと「何で嘘になるんだよ..!本当だって言ってるじゃないか..!」
華恋「じゃあ、これ見てよ。」
あやと「見る!何なに?」
華恋「あやと君が、私を好きじゃないってことが分かる映像。」
あやと「んなわけっ。」
映像内――
そこには、あやと君 らしき人物と、知らない女の人が並んで歩いている様子が写っていた。
その女の人は、あやと君と同い年ぐらいに見える。
そして、その二人は手を繋ぎ、楽しそうに笑い合いながら歩いていた。
そして、それを見た華恋は、すぐに動画を止めた。
華恋「これ以外に何の証拠があるっていうの!?こんなの、、、、」
私は、この事実に耐えられなくて、思わず逃げ出してしまった。
後から あやと君が追いかけてきたけど、無視して走った。
あやと「華恋っ!!!」
「華恋っっ、待ってっ…!勘違いだって…!はぁ、はぁ..」
そこで、私は自然に足を止めてしまった。
『勘違い?そんな馬鹿な!!』
心の中ではそう思っている.. 逃げなきゃと思ってる..! だけど、体は動かない。
そしてついに、あやと君に追いつかれてしまった。
あやと「華恋!この動画、まだ続きあるぞ..!」
華恋「え…」
その言葉に、思わず反応してしまう。
そうだ、、 さっき、あやと君と女の人が歩いてるのを見た瞬間、焦って動画を止めちゃったんだ..
ってことは、その後に…
『何かある…?』
あやと「ほら。」
ポチッ! 動画がまた再生される。
そこには、驚きの光景があった。
さっきの映像の数秒後…
「はい、オッケーです!お疲れ様です!このシーンで終わりになります。」
あやと「はい。ありがとうございました。」
女の人「はい。私も、ありがとうございました。」
「は〜い!では、お世話になりました!ぜひ、映画見てくださいね!?」
二人「はい!ww」
あやと「ほらな?これ、ただ映画のワンシーン撮っただけだぞ。」
華恋「そ….」
あやと「?」
華恋「そんなああ!!ってことは…」
あやと「言っただろ?他のやつを好きになるわけ無いって。」
『言っただろ?他のやつを好きになるわけ無いって。』
この言葉が、私の頭からずっと離れない。
嬉しくて、嬉しくて…
もう泣きそう… ダメだ….!
華恋「あり、がとう…!ごめんね…」
私は、あやと君に抱きついて、そう言った。
『あやと君、こんな自分勝手な私で 本当にごめんね…
だけど、これからもずっと一緒にいたいの…!
一緒にいてくれますか?』
私は心の中で、あやと君に言った。
華恋「(伝わってると良いな…)」
あやと「!」
「(華恋….)」
あやと「華恋…?」
華恋「なに?」
あやと君は、深呼吸をして こう言った。
「その思い、伝わってるぞ。」
華恋「!」
「あやと君、凄いね..!」
あやと「華恋は単純だからなっ!」
華恋「そうかな?」
あやと「うん。」
そう話して私達は、手を繋いだまま家に帰った。
分かれ道になって、私達は手をふりながら それぞれの家に向かって歩いていった。
『やっぱり、あやと君は分かってくれてるんだ..!』
そう感じて 安心した。
『ずっと一緒に、幸せでいられますように――』
こんな思いも、この風に乗って あやと君に届いているだろうか。