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なーさん 一週間執事
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#なおきり
『12の奇跡を探して』
第7話「砂漠の町と、笑わない少女」
町を出てから数日。
俺たちは、ひたすら歩いていた。
jp 「暑い……」
no 「暑いですね……」
rn 「暑い……」
sv 「暑いな」
tt 「…………キツ」
全員が疲れ切っていた。
なぜなら――
目の前に広がっているのは、どこまでも続く砂漠だったから。
jp 「なんで次の町が砂漠の向こうなんだよ!!」
俺が叫ぶ。
mh 「地図をちゃんと見なかったからだろ」
もふが冷静に言う。
jp 「だって地図に『砂漠』なんて書いてなかったじゃん!!」
mh 「小さく書いてある」
jp 「え?」
mh 「ここ」
もふが地図を指差す。
そこには小さな文字で、
**『広大な砂漠』**
と書いてあった。
jp 「…………」
no 「…………」
ya 「…………」
jp 「ごめんなさい☆」
「最初から見ろや!!」
たっつんがツッコむ。
その横では、ゆあんが黙々と歩いていた。
sv 「ゆあん、大丈夫?」
ya 「大丈夫」
sv 「暑くない?」
ya 「暑い」
sv 「水飲む?」
ya 「飲む」
ゴクゴク。
ya 「……チキン食べたい」
jp 「砂漠でも!?」
-–
しばらく歩くと――
jp 「……あれ?」
遠くに何かが見えた。
jp 「町だ!!」
tt 「ほんまか!?」
mh 「助かった……」
俺たちは一気に走った。
そこにあったのは、大きな砂漠の町。
門をくぐった瞬間――
rn 「涼しい……!!」
町の中には水路が流れていた。
no 「すごいですね!」
のあさんが目を輝かせる。
rn 「砂漠なのに水がいっぱいあります!」
sv 「この町は地下水が豊富なんだよ」
シヴァが説明する。
jp 「なるほど」
sv 「俺、こういう場所好きだな」
シヴァが水路を眺める。
sv 「水があるって最高だよな」
jp 「シヴァさん、水使いだもんね」
sv 「まあね」
mh 「ってことはシヴァが水を出せば良かったのでは?」
みんなの視線がシヴァへと集まる。
そんな会話をしていると――
町人A 「……助けて!!」
突然、町の奥から叫び声が聞こえた。
全員 「何!?」
俺たちは声の方向へ走る。
-–
そこには、大勢の人が集まっていた。
町人C 「魔物だ!!」
町人E 「水路が壊されたぞ!!」
町人D 「このままじゃ町の水がなくなる!!」
jp 「え!?」
巨大な魔物が水路の上に立っている。
そして――
rn 「水が……」
どんどん砂漠へ流れ出していた。
sv 「このままだと町の人たちが困る」
シヴァが前に出る。
sv 「俺が水を止める」
tt 「シヴァさん!」
jp 「たっつん、援護してくれる?」
tt 「任せとき!!」
jp 「ゆあん、もふ、のあさんは町の人たちを安全な場所へ」
mh 「分かった」
シヴァが水路へ飛び込む。
sv 「水よ!!」
ザァァァァ!!
流れ出していた水が、少しずつ戻っていく。
jp 「すごい……!!」
その瞬間。
魔物 「邪魔するな!!」
魔物がシヴァに襲いかかる。
jp 「シヴァさん!!」
――ドスッ!
sv 「……!!」
突然、一人の少女が魔物の前に飛び出した。
??? 「下がって!!」
少女が拳で殴る。
魔物が吹き飛ぶ。
jp 「……え?」
オレンジの長い髪。
鋭い目。
jp 「強っ……」
少女は振り返る。
??? 「怪我はない?」
sv 「あ、あぁ」
???「ならよかった」
少女はそれだけ言って、再び魔物を見る。
???「こいつは私が倒す」
jp 「一人で!?」
???「大丈夫」
少女は走り出す。
魔物の攻撃をかわす。
一撃。
二撃。
三撃。
??? 「はぁぁぁっ!!」
最後の一撃が魔物を吹き飛ばした。
――ドォン!!
魔物が倒れる。
全員 「…………」
俺たちは呆然。
tt 「すご……」
たっつんが呟く。
tt 「めっちゃ強いやん……」
少女は武器をしまう。
???「これくらい普通だよ」
jp 「普通じゃないと思う」
俺が言うと、少女は少しだけ笑った。
et 「私は、えと」
jp 「えとさん?」
et 「うん」
それが――
**5人目の仲間との出会いだった。**
-–
事件が終わった後。
町の人たちから話を聞く。
町人A「えとさんは、この町を守ってくれてるんだ」
町人C「昔からずっとな」
町人F「でも最近、魔物が増えてきて……」
俺はえとさんを見る。
jp 「一人でずっと戦ってたの?」
et 「まあね」
jp 「なんで?」
et 「……」
えとさんは少し黙る。
et 「私が強くならなきゃいけないから」
jp 「どうして?」
et 「……守りたい人がいるから」
えとさんは遠くを見る。
et 「でも、その人はもうこの町にはいない」
jp 「……」
et 「だからせめて、この町だけは守りたい」
俺たちは何も言えなかった。
すると――
rn 「えとさん」
るなが近づく。
rn 「私たちと一緒に来ませんか?」
et「え?」
no 「私たちも旅をしています」
のあさんが笑う。
no 「12の奇跡を探しているんです」
et 「12の奇跡……」
えとさんは少し考えた。
et 「ごめん」
no 「……」
et 「私は、この町を離れられない」
その言葉を聞いた瞬間。
――キラッ。
et 「……?」
えとさんの胸元から、小さな光が浮かび上がった。
et 「え?」
光はゆっくり空へ昇る。
そして――
太陽のような色をした結晶になった。
jp 「また奇跡!?」
俺が手を伸ばす。
結晶に触れた瞬間――
**『第五の奇跡――絆』**
et 「……絆」
えとさんが呟く。
et 「守りたいと思う気持ちも……絆なのかな」
jp 「たぶん」
俺は笑う。
jp 「離れてても、大切に思ってるなら繋がってるんじゃないかな」
えとさんはしばらく黙っていた。
そして――
et 「……そっか」
少しだけ笑った。
et 「ありがとう」
-–
jp 「ねえ、えとさん」
俺が聞く。
jp 「やっぱり、一緒に来ない?」
et 「……」
jp 「町には、もう俺たちがいる」
et 「え?」
jp 「この町の人たちも、もうえとさん一人に頼らなくていい」
町の人たちが頷く。
町人A 「えとさん、今までありがとう」
町人B 「これからは俺たちも町を守るよ」
et 「…………」
えとさんの目に涙が浮かんだ。
et 「……私」
拳を握る。
et 「もう一度、外の世界を見てみたい」
jp 「じゃあ――」
俺が手を差し出す。
jp 「一緒に行こう」
えとさんは、その手を握った。
et 「うん」
-–
その夜。
町を出発する準備をしていると――
et 「じゃっぴ」
jp 「ん?」
et 「私も一緒に行っていい?」
jp 「もちろん!!てかじゃっぴって」
et 「あだ名だよ!じゃあ、よろしく」
えとさんが笑う。
その後ろでは――
no 「えとさん! 一緒に旅できて嬉しいです!!」
のあさん。
rn 「私もです!!」
るな。
tt 「よろしくな!」
たっつん。
ya 「……よろしく」
ゆあん。
mh 「まあ、よろしく」
もふ。
sv 「よろしく!」
シヴァ。
そして。
なぜかゆあんは――
ya 「チキン買ってきた」
jp 「また!?」
みんなが笑った。
こうして。
俺たちは5人目の仲間を迎えた。
そして――
**5つ目の奇跡を手に入れた。**
空には、5つの光。
**勇気。**
**信頼。**
**癒し。**
**希望。**
**絆。**
まだ見つかっていない奇跡は7つ。
まだ出会っていない仲間は――
次に俺たちが向かう先は――
巨大な森の向こうにある、古い城。
そこには、まだ俺たちが知らない――
一人の仲間が待っていた。
――第7話「砂漠の町と、笑わない少女」完――
コメント
1件
第7話、読み終えました。いやー、砂漠の描写がもう体感温度まで伝わってくるようで、最初の「暑い…」の掛け合いだけで一緒にへばってる気分になりました(笑)。そこに現れたのが笑わない少女・えとさん。一人で町を守ってきた強さと、離れた誰かを想う寂しさがすごく伝わってきて、「絆」の奇跡が浮かび上がる場面はじんときました。ゆあんのチキンはもはや伝統芸能ですね。次は古い城、どんな仲間が待ってるのか楽しみです!