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※この作品は二次創作です
本人様の物語及び本人様には一切関係ございません
誤字脱字がある可能性が高いです
8月29日からのネタバレが含まれております
見てない方はブラウザバックを推奨します
今作は曲パロとなっており私なりの個人的な解釈と、レダーヨージローに対する私のちょっとした考えを含んでおります。苦手な方はご了承ください
みんなの中で綺麗な思い出でいて欲しいなんて思っていない、俺は前の町に戻ると決めた時からずっとそう思っている
よく、人と別れたりする時思い出を美化するがそんなことはしなくていい
けど忘れては欲しくないよ
綺麗な思い出じゃなくてもいいからこんな仲間がボスがいたということを覚えていて欲しい
わがままでごめんな夕コ
音鳴が1番我儘だと思っていたけど実は俺だったらしい
だってそうだろう?ギャングを潰したいがために勝手に夕コについてきて勝手にまた戻るんだ
けどさ、だんだん気づいてしまったんだ
警察の時よりギャングの方が潰し合うことはよっぽど難しいって
裏の世界には裏の世界なりのルールがある
それに乗っ取ったってギャングを潰すのが警察より難しかった
だから、失望とは言えないけどやる理由がなくなっちゃった
「ごめんな、夕コ」
この街を出てしまったら彼女に会う可能性は無いに等しいだろう
ただそれでもいい
お前たちのことなんてこれっぽっちも心配していない
いつも通りやりたい時にやりたいことをしろ
案外これがアイツらに対する願いだろうな
なんて思ってしまった
ふと手に取るのは彼女の弟が作ってくれたらしい煙草
桜の紋章がついているピンク色の煙草だ
「これが俺の潮時なんだ」
けど楽しかった
1年もすごしてないけど色んな人と交流ができて仲間と楽しく遊べて警察の頃じゃできなかったChillを味わえて、大型とかでたくさん体は傷ついたけどそれ以上に幸せだったよ
こんな環境を作るきっかけになってくれた夕コには本当に感謝しかない
「またね」
さて、みんなに伝えなきゃなぁ
この街を離れることを
その目的を
最初は…そうだなぁ
この街に来た時の仲間たちがいいかな
うん、そうしよう
無線に8.68の文字を入れていつも通り挨拶をする
「おはよう」
あの人が居なくなったら俺は、このギャングはどうなるんだろう
急にこの先の事が未来のことが怖くなった
だって、俺を勧誘したのもこのギャングをこの形にしたのも彼で俺はあの人に憧れた
いや、それ以上に
もっともっとあの人と話したかった
ヘリの操縦を、なんでそんなに綺麗に舞えるのかを教えて欲しかった
あなたの事をよく知りたかった
教えて欲しかった
先生と慕っているのにオレはまだ何もあなたから教わってない
犯罪の仕方だってまだ誰にも追いつけてない
まだ何も俺は出来てない
運転だって銃の撃ち合いだって立ち回りだってまだ未熟なままなんです
それに、もっとあなたがいるこのギャングを楽しみたかった
こんな感情がごちゃごちゃになって何もかもが不安定になるなら知りたくなった
こんな幸せなんて
何も知らない半グレのままでいたかった
なんて、言ったら怒られるよな
「トピくん?」
家の庭でずっと蹲っている俺を心配してかマー君が話しかけてくれた
「マー君、俺もっともっとあの人と居たいよ」
「行って欲しくないよ」
「俺もだよ。けどあの人が決めたことだから俺達は何も言えない」
「分かってる、わかってるよ…」
「先生の考え方を尊重したい」
だけどさぁ…
だけど、
先生の考えを尊重するなら俺達の考えは潰さなきゃならない
「嫌だよ…何も知らなかった頃に戻りたい、もう何もかもをもう一度忘れたいよ…」
「トピ君、忘れたら幸せだったこと楽しかったこと全部無かったことになるんだよ?そんなの、」
「そんなの寂しいじゃん」
彼の声が震えていた
俺が顔を上げた瞬間彼が抱きついてきた
それは顔を見せないためだってすぐ気づいた
だって、俺も前が見えないほど視界が歪んで涙が溢れているから
思わず抑えていた堪えていた声を吐き出してしまう
言葉にならないほど悲痛な声で叫ぶように泣きわめく
それはそうだよね
俺も辛いしみんなも辛いよね
みんな、苦しいよね
その一瞬風が吹いて花が散ってその衝動で鳥が羽ばたいた
その羽がとても綺麗で先生の羽みたいに真っ白で
見とれてしまった
けど、それに手を伸ばしても届くわけなくて伸ばした手は空回ってしまった
「行かないでよ!!」
そんな叫び声が豪邸に響き渡った
どうすれば良かったんやろ
彼のヘリを降りてからずっとそう思っている
分岐は沢山あったはずなんやけどなぁ
もし、もっと頻繁に犯罪に誘っていたら
もし、大型をもっと成功させていたら
もし、彼の重荷を少しでも背負ってあげられれば
そんなことを思っても仕方ないって分かってるんや
分かってるんやけど…
もし俺がもっとあいつを楽しめていたらって
もっと俺が沢山起きていたらって、
思ってしまうんや
そんなこと意味ないって、分かってるのに
こんなこと思っても現実なんて変わらないんや
そんなこと分かりきってるはずなのに…
必死に自分が出来ることを考えて自分のせいにして、けど、それもやっぱり苦しいから誰かのせいにもしたくて
誰のせいでもないのに…
レダーが望んでいるのはこんなことじゃないって
あいつは自分が居なくなっても俺たちに自由に生きて欲しいって望んでるのが分かってるはずなのに
寂しいんだ
苦しいんだ
悲しいんだ
どうにかして現実を変えたいんや
だって、今止めたってお前はきっと俺達の気持ちを理解して、理解したうえで行くんやろ?
お前はそうゆうやつだから
頑固で1度決めたことはやる奴だから
断ち切って行くんやろ?
過去を変えたくなるのも許してや、
この先も一緒にいると思ってた
一緒にいたかったなぁ
辞めるならみんなでやめたかった…
レダーのことを応援したいのに、やっぱり
苦しいなぁ…
悲しいなぁ
何もかもがごっちゃごちゃになっておかしくなりそうやで、ほんま
難しいものやね、仲間を大切にするってことは
元になった曲
抜錨