コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
私の誕生日が近くなってきたある日の奏斗からの相談。
🍷「あまりにも迷ったから寧ろなんかある?」
🌸「えー…うーん、特には」
🍷「えー俺ほんとに迷ってんだけど!」
奏斗がこんなに迷っているのは、私が人混み苦手だし、運動も好きじゃない、高い物も受け取りたがらないのをわかってるから。
美味しいスイーツなら喜ぶのはわかっていても、ワンパターンになるのが気になるらしい。
食事後の片付けをしている私の隣で、ずっとあ~とかうーんと唸っている。
私の為に一生懸命考えてくれてる事が嬉しいから、もうそれでいいんだけどね。
🍷「ねぇなんかないの…ヒント、ヒントだけでも」
ずるずるとしゃがみ込みながら弱々しく懇願されてしまった。
え、ごめん、思ってたより本気で悩んでたのね。
🌸「まぁ、許されるなら1つ希望はある」
🍷「!」
ぱっと立ち上がり期待の篭った視線でこちらを見つめてくる。
今までこれを言えなかったのは、ファンでもある私に”風楽奏斗”の裏側を見せる事が、奏斗にとってどこまで許容できるものなのかわからなかったからだ。
🌸「ダンスレッスンしてるのを、見てみたいです」
🍷「うん???」
🌸「ずっとね、見てみたいな〜って思ってて」
🍷「…なんも面白くないよ?」
それでもいいの?ってしつこく聞いてくるけど、これ程見たいものはないよね。
🌸「いつも言ってんじゃん、私は踊ってる奏斗が何よりもいっちばん大好きなんだよ」
片付けの手をとめず、奏斗の方も見ないまま。
今までもこれからもそれが当たり前だと伝わるようにさらりと。
🍷「〜っ俺も好き…」
🌸「踊ってる奏斗を!?」
🍷「…………💢」
雰囲気壊すなって?
ちょっとふざけただけじゃんほっぺつねらないで!
* ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ * ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ ┈ *
ほんとに、ほんとに、ほっんとに!!!
踊ってる奏斗が!大好きなんだ!!!!!!