有給消化どうするか聞かれて、いい機会だと思い暫く帰ってなかった実家に帰省しております。
3泊の予定、今日は3日目の夜。
明日の昼にはこちらを発つ予定だ。
夕御飯とお風呂を済ませて、部屋で動画をみながらもう寝ようかどうするかぼんやり考えていた。
🌸(奏斗ちゃんとごはん食べてるのかなぁ)
向こうを出る前に少しの作り置きをしてきた。
なくなったら好きなの作るなり買うなりしてね、と付け加えて。
奏斗は料理をしない。
やればできそうな気もするが、本人がやりたがっていないし、その役目は私でありたいと思うからちょうどいいと思う。
にゃー♪
通知音だ。奏斗から。
🍷〖今平気?電話していい?〗
何かあったのだろうか。
返事は打たずにそのまま電話をかけてみる。
🍷「🌸ーーーーー!」
🌸「うるっさ…」
🍷「ぁごめん…、ねぇ今日も🌸いないんだけど」
何を言っているんだこいつは。
帰省中って知ってるよね、そりゃ居ないよ。
🌸「だろうねー」
🍷「俺帰ったよ」
🌸「?おかえり、お疲れ様」
🍷「うん……………」
🌸「まじで何なの…?」
この一瞬でうるさいし、かと思えば一気に落ちてる。
🌸「なんかあったの?」
🍷「ない…」
🌸「……、」
声が随分ペしょペしょしている。
これはもしかして寂しいのだろうか。
軽くストレッチをしながら通話していたが、電話の向こうの奏斗の様子に動きを止めた。
🌸「明日には帰るよ」
🍷「うん、知ってる…」
🌸「…………寂しい?」
私がいなくて。
🍷「……うん、思ってたより寂しい。家帰ってもおかえりって聞こえてこない」
🌸「ひとり時間を謳歌してるかと思ったんだけど」
🍷「最初は楽しかったんだけど、明日には帰ってくるよなって思ったらなんか急に今寂しくなった。はやく帰ってくればいいのに」
楽しんできてね、と送り出された。
その手前言いづらかったのか、語尾がだいぶ尻すぼみになっている。
なんだこの可愛い生き物、いや可愛すぎる。
🌸「はぁぁ奏斗が可愛すぎる……」
🍷「こんな筈じゃなかったんだけど…!」
数日会わなかっただけでこの反応。
もうどうしようもなく愛しくて、思わず感情が溢れる。
🌸「奏斗大好き」
🍷「……俺だって好きだよ、だから」
だからはやく帰ってきて
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実際はそんな事ないだろうけど、
寂しがってほしい…
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