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「ラナ・コレット、男爵令嬢の事ね」
「セレナ様、知っているんですか?」
「まぁ、彼女自身あまり良い評判は聞きませんが、」
「え?」
セレナ・クリスタリアは学園に入学して以降、セレンディア学園に滞在している生徒全員の資料を目に通していた。そして、ラナ・コレットは自身が思う素敵なものは他者に自慢すると言うのをクラス内で聞いたことがあったのを思い出したのだ。
「コレット嬢が接近します」
「ねぇ、通してくださらない?」
「あら、成金男爵令嬢のラナ・コレットじゃない」
「作法がなってないみたいね」
「道を塞いで立ち話するのが作法なんて知らなかったわ」
「脱走した牛だって手網を引かれればすぐに動くのに」
「あぁ…ごめんなさい!」
「お尻が重いから動きたくないのね」
その一言で令嬢の理性は確実に途切れた。
「誰が牛ですって!?」
その瞬間、令嬢はラナ・コレットを押し、彼女は落ちそうになる。
それを見ていたモニカ、セレナの二人はお互いが何をしたいかを目線だけで探り、モニカは弱い風魔法と防御魔法をセレナはモニカが魔法をかけたことにより不自然な落ち方にならないよう階段のすぐ側まで来てラナを受け止めた。
「お怪我はありませんか?」
「は、はい。ありがとうございます、シルヴィア様。」
(目視できるところに外傷なし、階段から落ちたことで脳による損害もなし、さすが〈沈黙の魔女〉ってところね )
「このような場所で一体何をなさっていらっしゃるのでしょうか」
「し、シルヴィア様、!!」
「…怪我人がいなかったことを考慮して、今回は見逃して差し上げます。」
「早急に立ち去りなさい」
「は、はいぃぃぃ!!」
「あの、シルヴィア様本当にありがとうございました」
「いいえ、これくらいのことで」
「これからもノートン嬢と仲良くしてあげてくださいね」
「…はい!!」
「行きますよ、ノートン嬢」
「は、はひ…」
***
-音楽室にて-
「あら、ブリジットさん」
「…何か御用でも?シルヴィア嬢」
「いえ、バルコニーに忘れ物があるとノートン嬢が」
「ひぇ、!?」
「…早急に済ませなさい」
「は、はい、失礼します」
セレナ・シルヴィアとブリジット・グレイアムは仲が悪いのだろうか、彼女達は第二王子であるフェリクス・アーク・リディルから認められ生徒会役員になったとクラスでもその内容が飛び回っていたため、モニカの耳にも入っていた。さらには、セレナとブリジットは同じクラスという情報も得ていたので交流の回数も多々あるだろう。一応、セレナは表舞台では誰とでも仲良く出来るまさに天女のような存在だが裏では多少の任務でも嫌がり、性格のキツイ人が大の苦手である。しかし、彼女の仕事ぶりは七賢人の誰もが認める優秀、性格が少し難有りでも結果を出している為、誰も言えない。
(そんなセレナ様があまりグレイアム様をよく思っていないのはどうしてなんだろう、)
「ノートン嬢」
「は、はひぃ、!!」
「手袋、汚れていますよ」
「あ、手袋これ一つなのに、…」
「…!!」
「もしかして、」
「?」
「____」
「!!」
***
「失礼します、会長」
「おや、どうしたのかな?」
「あの、犯人、分かりました」
𝙉𝙚𝙭𝙩 .「セレナとブリジット」
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