黄色いチューブの薬

週末になり、渡辺が言う。

渡辺ー元気になりました。理由は言えないけど完治しました。どうもすみませんでした。

皆んな拍手する。

目黒は、1人考え込んでいる。

渡辺は椅子に座って皆んなと喋っている。

収録終わり、久しぶりに渡辺が目黒と一緒に帰って来た。

目黒の晩ご飯を食べて、ゆっくりしている。

いつものように、目黒の足の間に座り、目黒が後ろからウエストに手を回す。

目黒ーホントのこと教えて？

渡辺ー何？

目黒ーどうして、腰が痛かったの？

渡辺ー・・。

目黒ー待っててって言ったから、待ってたけど、何で言ってくれないの？

渡辺ーもう治ってるし。

目黒ー俺、思い当たることがあるんだけど。

渡辺ー知らない、聞かない。

目黒ーやっぱり、俺のせいだね？

渡辺ー・・。

目黒の腕から逃れるように、手を振り解き、キッチンに逃げる。

追いかけてくる目黒。

渡辺は首を振りシンクに張り付く。

目黒がシンクに手を付き渡辺を閉じ込める。

目黒ー何で逃げるの？

渡辺ー目黒、怖い。

目黒ー別に怒ってないし。

渡辺ー離れて。

目黒ーいや。

シンクを背にした渡辺。

目の前には目黒。両手で渡辺を囲っている。

渡辺は目黒を押し退けようとする。

体格差があり、目黒は動かない。

渡辺ー言えなかったのは悪かったけど、もう治ったし。

目黒ーホントは腰が痛いんじゃなかったでしょ？

渡辺ー腰が痛かったの！

目黒が膝を渡辺の足の間に入れ身体を密着させる。

渡辺は嫌がって身体を揺らす。

シンクから手を離し渡辺を抱きしめる。

渡辺は嫌がる素振りをみせる。

目黒ー言えなかったのは、恥ずかしかったんでしょ？

渡辺ーちゃんと腰が痛いって言った！

目黒ー腰じゃないでしょ？

渡辺ーこ・し！

目黒は笑ってる。

渡辺は赤い顔して怒っている。

腕から逃げようとする。

目黒は力を入れて抱きしめる。