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あらすじ必読です。
一応ここでも言っておきますと、
クソほどダークです。
気をつけて下さい。
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今、僕は生きるのを諦めかけている。
誰かの為に生きようと、必死になって藻掻いた。
助けを求める声の元へ行き、救おうとした。
だけど、必死に藻掻いても努力は実を結ばず、藻掻かずとも無意識に成功している人達に笑い者にされ、
助けを求める人を救おうとしても、それは僕を呼んでいた声ではなかった。
小学一年生の時だっただろうか。
その頃にはもう、人生を全うするという、義務を放棄し始めていた。
その理由は、劣悪な家庭環境にあった。
父は好き勝手していた。
父が家庭内で独裁政治を行っていた…とでも言うべきか。
だが母は、僕を必死に守ってくれた。
僕は、そんな母が大好きだった。
同じ小学一年生の時だった。
僕は父に殴られている母を救う為に、父親を殺した。
父を殺した時、気持ちはハイだが、気分は最悪だった。
憎き父親を殺した爽快感と、人の未来を奪った気分の悪さ。
そこらに飛び交う、真っ赤な臓器。
泣く母親。
もちろん、僕は捕まらなかった。
ちゃんと正当防衛として認められたからだ。
でも、僕が人を殺したことに、何ら変わりなかった。
それでも母は、僕を守る為に母子共々改名し、引っ越した。
それでも世間からの批判は鳴り止まなかった。
どこへ行っても、僕は虐められた。その度に転校と引っ越しを繰り返した。
母は仕事に行って、帰ってこない事も沢山あった。家は狭いしゴミだらけだしで、家の中にはハエがたかっていた。
それでも、母は僕に愛してると言ってくれた。
小学五年生のある日。
その日、僕は塾で帰るのが遅れた。
学校から直で行ったので、家には帰ってなかった。
21時50分、家へ帰ると、リビングで首を吊っている母を発見した。蒸し暑く、家はカビだらけだった為か、母の死体は腐っていた。
小学一年生の頃の、人を殺した匂いとはまた別の匂いがした。まぁだが、どちらも吐き気がする匂いということに変わりは無いだろう。そして、机には、«お前さえいなければ»そう書いた遺書が置いてあった。
僕は孤児となり、孤児院に入れられた。
これまた、孤児院の環境も劣悪だった。
ご飯を食べさせてもらえないことが何回もあり、ご飯が出てきても腐っていたりで、死んでる子が沢山いた。
大人達は僕等を殴り、蹴り、悪口を言ったりして嫌っていた。
僕はされなかったが、性虐待も行われていたそうだ。
その頃の僕は、限界寸前だった。
次第に僕は、現実逃避をし始めた。
僕だけの※“ユートピア”を創り上げ、ノートにまとめた。
その時だけ、僕は息をしていられた様な気がした。そのノートが僕の生きた証であり、これから歩んで行きたい目標であった。
つまりそのノートは僕の心の大きな柱だった。
ある日、大人達が僕のノートを燃やした。
僕のそれは、どうやら“呪われている”んだとか。
おかしいよね。僕は、僕が考える理想の…架空の楽園を綴っただけなのに。
僕が書いたから呪われているのか。
架空の楽園が彼等からすれば呪われているのか。
分からない。
ただその時分かったのは、僕の心がパリンッと音を立てた、という事だけだった。
僕は今、屋上に立っている。
ここから飛び降りれば、この悲劇を終わらせられる。
どうしようか……。
そういう訳で、冒頭に戻る。
※ユートピアとは、現実の社会に不満をもつ人が夢想する理想的な楽土。理想郷のことである。ってググったら出て来ました。
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作者の雑食紳士です。
はい、大丈夫です。
貴方の言わんとしている事は分かります。
ミートピア要素どこやねん!…と。
ただの何時もお前が書いとる意味不ダーク小説やないか!…と。
安心してください。
それを感じたのは貴方だけではありません。
大丈夫、私も感じましたから。
第3話から要素が出て来る予定です。
はい。予定です。
仮名:不運な少年。
年齢:14歳
身長:165cm