パクリはやめてください
本人とは関係ありません
ヒューーヒューー
涼しい程度の優しい風が吹くなか、落ち防止の柵を握って、目線をずっと下へ向けていた
足に力を入れて、飛び越えようとしようとしたときだった
ガチャ
「っ!?」
滅多に開くことのない屋上のドアが開き、すぐに後ろを振り返った
「あ、先客居たんだ」
サングラスをかけた、背の高い、見覚えのない先生が居た
「隣行ってもいい?」
俺が振り向いたまま固まっていると、先生が先に話しかけてきた、俺は首だけ縦に振った
俺はまた遠くの方の景色を見ていると、こちらに近づいてくる足音が聞こえた
早く帰ってくれないかなぁ…そんなことを考えていると、
「ぅわッ!?、…」
急に視界が先生の顔で埋め尽くされ、俺の顔を覗くようにしていた
「はははッw」
先生はそんな俺の反応を見て、笑っていた
「俺はぼんじゅうる、まぁ…朝会で自己紹介してたから知ってるよね」
いや、知りません、って言おうとしてやめた。朝会なんていつも上の空だし、新しく来た先生か…
「名前は?」
「おんりーです…」
「おんりーチャンって呼んでもいい?俺のことはぼん先生って呼んでいいから、」
「なんでもいいですよ…」
よくしゃべるなぁ…この先生は
「おんりーチャンはいつもここにいるの?部活は?」
「卓球部です、基本部活はサボってここにいます」
「いや、ダメでしょ!?っていうか、屋上にずっと居るんだ、俺もこれからここに居てもいい?」
は…?
危なっ、危うく先生に『は、?』って言うところだった、…
っていうか、マジで来るの?
「嫌だったら全然いいよ」
「、…、全然…いいですよ」
「ありがとう!」
教師とは思えないほど、感情表現が豊かで見てて俺には持っていない才能だと思った
今考えてみればわかる、俺はぼん先生がこれから屋上に来るのをOKした瞬間からもう…あなたにしか目が行ってなかったかもしれない…
(見てくれてありがとうございました
おんりーチャンとぼんさんの初めて出会ったときの物語です)