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は?黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!!お前なんかが気安く最俺メンバーに触れんじゃねぇよ てか誰ぇ!?TOP4…とか…?……いやそれはないか…ちょっとありそう
ついに物語が動き出します。 彼女と協力して「復讐」をするのは一体誰なのか、……。 次回の投稿もお楽しみに!🖊
sideフジ
クリスマスを経て、ついには大晦日、そして気がつく頃には新年がやってくる。もう今年が終わったという実感なんてものはなく、改めて去年を振り返ってみると、色々なことがあったなぁと思う。
俺の名前はフジ。普段はゲーム実況をしていて、個人チャンネルとは別に「最終兵器俺達」略して「最俺」として活動している。
今日は最俺で実況を撮る約束をしている。
新年になったはいいものの、あいつら(主にヒラ)のことだから、年末に大掃除なんてしてないんだろうな〜。クリスマス後、一度も俺は最俺ハウスに訪れることは無かったから、今日こそは悲惨なほどに荒れきった(主にヒラのせい(大切なことなので2回))最俺ハウスを大掃除しなきゃな〜。なんてことをぼんやり考えながら、俺は自宅をあとにした。
それにしても、もう2024年は終わってしまったのか。
早いもんだなぁ…。去年はあまりにも予想外のことが起きすぎた。
ずっとずっと大好きで仕方なかった人と、結ばれるだなんて、いったい誰が想像できただろう。
キヨと、沢山すれ違ったけど、沢山悩んで、その度お互いが苦しかったけど、その想いが全部全部報われたんだ。
俺は、キヨと一緒にいる。
キヨの隣にいる。
キヨが、俺を必要としてくれている。
その事実だけで、最高に幸せな年だったなと思う。
今年も、キヨと沢山思い出を作れたらいいな。
なんか、若干しんみりしちゃったじゃん!!キヨのことを考えると、いっつもこうだから、困るんだよね。
「お疲れ〜」
最俺ハウスに着いた俺は、そう言って玄関を上がり、リビングへと向かう。
するとリビングにはヒラとこーすけがいた。
すかさずこーすけが「フジ!お疲れぃ〜!」という。反応が遅かったが、 俺が来たことに気がついたヒラはこーすけに続いて「おっ!フジ来たんだ〜おつかれ〜」と言った。リビングに入って、部屋を見渡してもそこにキヨの姿は見つからなかった。ヒラたちに「キヨは?」と問いかけると「まだ来てない」と言われた。
キヨはまだ来てないんだ、?
電車でも遅れてるのかな。
キヨは、ふざけたり、真面目…とは言えないかもだけれど、常識的なところがしっかりとしているから、遅刻は滅多にしない。
「脅迫メールの件もあったから、一応LINEしとこっかな」不安になった俺はキヨに向けてLINEをする。
俺のその一言を、ヒラとこーすけは聞き逃さなかった。
2人して、「脅迫メールってなんだよ、!?!?」とパニックになっている。
そういえば…ヒラたちには言ってなかったよね…。
俺は、ここ最近起きた出来事を全て話した。それを聞くなり、沈黙が続いたあとこーすけが口を開き「なんか、まぁ、無事に今も元気そうだからよかった、?とは思うけど、本当にこれから先なんも無いことを祈るわ、気をつけろよ!?フジいなくなるとかまじで笑えないからな!?」と言う。
それを聞き、さっきまで口を閉じていたヒラが「フジが無事なら良かった。」と一言。きっと内容が内容だったから、反応に困らせてしまったの だろう。いつもより真剣で落ち着いた返事が返ってきた。いつものふわふわしてて、何を考えてるか分からないラーヒーとは違い、少し違和感を感じたけど、多分俺の気のせいだよね。
そうだ、さっき送ったLINEは既読ついたかな?
気になった俺はLINEを確認するが、送信してから1時間ほど経っても返信は未だない。
…もしかして、やっぱり何かあった、?
「キヨの身に何かあったのでは無いか」という考えが浮かんだ瞬間、俺はいてもたってもいられなくなり、ヒラとこーすけに「ちょっと俺、キヨ探しにいく、!」といい、最俺ハウスを飛び出した。
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sideキヨ
今日は、最俺で実況をとる約束の日だ。
最俺ハウスに行くということは、フジに会えるということ。それだけで俺は朝からずっとウキウキした気分だった。
「忘れもんねぇよな、よしおっけ!行 ってきまーす。」
いつも通り、ひとりで「行ってきます」を言って自宅を出る。
フジに会うのはもちろん楽しみだが、最俺4人で会うのも久々だからとても楽しみだった。…てゆか!!楽しみすぎて、待ち合わせ1時間前くらいにはつきそうだわ!!w
あまりに早く着きすぎても暇だろう。と思った俺は、少し駅の近くを散歩してから最俺ハウスへ向かうことにした。
はぁ〜空気が澄んでてきもちぇ〜
やっぱり、天気がいい日の散歩は本当に気持ちがいいなと改めて思う。
…っ
…、っ
妙な気配を感じたのは、この時から。
誰かにつけられているような感じがした。
俺は、ネットで活動しているから、もしかしたら俺を知ってるファミリー(視聴者)の奴か?と思い、くるっと後ろを振り返ってみた。
するとそこには見覚えがありすぎる人物がいた。
長めの黒髪。大人しそうな顔つきだが、どこか狂気を帯びた雰囲気をまとった女性。
その女は「キヨくん、久しぶりだね。」と言い、ニコッと笑みを浮かべた。
ただの知り合いならよかった。ただの、友達なら良かった。だが、この女は違う。
―――俺の元カノであり、「きっと」フジを刺した張本人だ。
もう、一生会うことはないと思っていたのに。
「お前、何してんだよこんなとこで。」
俺はぶっきらぼうに返事をする。もちろん、こんな奴に笑みを浮かべるなんてことはしないが、大人である以上、無視をするというのは少々引っかかるところがあったからだ。
すると彼女は「…キヨくん。冷たいなぁ。変わっちゃったよね。私の知っているキヨくんは、私の事「お前」なんて絶対に言わなかった。」と言った。
…そりゃ、「大切な人」に「お前」なんて言うのが良くないことくらいはわかってるから、言わない。でも、
「もう、お前は「大切な人」じゃないからな。もう金輪際俺と俺の恋人に近づかないでくれ。」彼女に向けて冷たく言い放った。
その時だった。
彼女は笑いだした。
怖い、正直言って怖すぎだろ、この女。完全に頭のネジが2、3本抜けてるわ!!!(震)…
すると彼女の右手に持たれたスマートフォンから、着信音が流れる。
スマートフォンの画面に一瞬照らされて着信相手の名前が見えた。
「キヨくんのお友達さん」
俺の友達が、この女と繋がっているということか?……というか、なんでこいつが俺の友達を知っているんだ、……?
俺はネットで活動してる以上、トラブルを避けるために彼女の存在を明かしたことは無い。
フジ以外には。
━━━なにか、嫌な予感がする。
彼女はそれに気づき「おっと、時間切れ。また会いに来るね。キヨくん。」と言ってその場を後にした。
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sideフジ
最俺ハウスを飛び出した俺は、最俺ハウスの最寄り駅を必死に捜索してみるが、一向にキヨの姿は見つからなかった。
「こうなったらキヨの家の方に行ってみるかぁ、」と思った俺は電車に乗り、キヨの家の最寄り駅まで行くことにした。
電車に揺られて20分ほど。キヨの家の最寄り駅に到着した。
改札を出て、駅周辺を再び捜索する。
…が、キヨどころか、極端に人が少ない気がした。元からこの駅はあまり一通りが多い場所では無いが、それにしても今日は駅周辺に人が居なく、静まり返っていた。
はぁ、キヨ全然いないし!!!!LINEの既読も一向につかないしさぁ。
無事ならいいんだけど。
キヨへの被害はまだ出ていないが、俺の身にこんなことがあった以上、キヨだって何をされるか分からない。
「あー!もう!キヨのやつどこにいんだよぉ!!」頭をわしゃわしゃとかき乱す。
すると、「あれぇー!フジじゃねぇか!」といつもと変わらない口調でゆらゆらと手を振って近づいてくる男が目先に一人。
それは紛れもなくキヨだった。
「キ⤴ヨ!?」こんなに探してもいなかったのに、いきなり出てきたもんだから、声が裏返ってしまった。それを聞くなり「フジなにそんな驚いてんだよwww」とキヨは言う。
「驚くよ!!最俺の約束時間にも来ないし、LINEしても既読つかないし!!どこで何やってたんだよ!」と俺が言うと「ちょっと散歩してただけ!散歩に夢中になってたら他のことすっかり忘れてたわー。ごめんな。」とキヨは謝罪の言葉を述べた。
それを聞くなり「まぁ無事だったなら良かった。」と一言添える。すると少し間があったあと「……そうだな。」とキヨも一言返事をする。
なんかキヨいつもより元気ない気が……って、これも俺の考えすぎだよね。
「ほら!キヨ見つけれたことだし、早く最俺ハウス行こ!ヒラたち待ってるしさ!」と俺は告げ、ニコッと笑いキヨに向かって手を伸ばす。すると「おうっ!いこーぜ!」と言い、キヨは俺の差し出した手を力強く握りしめた。
最俺ハウスに戻ると、ヒラとこーすけが異常なほどに2人して「お前ら無事なのか!?」って言ってきた。俺達のことをめちゃくちゃ心配してたみたい。なんだが面白いくらいにね。笑
「俺が刺された」っていうことを知ってから、みんな俺達を心配してくれる。こういうふとした時に最俺メンバーの優しさを感じて、心の奥が暖かくなる。
この「心配ムード」を打ち消すように
「ほらほらほら!おめーら!実況とんぞ!」とキヨが言う。
それに続いて「よーし!こっちは準備万端だよ〜」とヒラが言う。
それを聞いて「準備万端って言うけど、ヒラお前トイレ大丈夫か!?笑 途中で行くなよ!?笑」とこーすけが言う。
その後すかさず「あ、そだ!実況終わったら年末出来なかったし、大掃除しないとだな〜」と俺が言う。
するとメンバー全員が「大掃除とかだりぃ〜〜〜」と口を揃えて言う。
こんな、何気ない毎日が本当に幸せだなと感じる。
……ずっと、変わらないままでいたいな。
今年も1年、良い年になりますように!
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sideメンヘラ彼女
キヨくんと別れたこと、最初は世界が終わったように感じた。私の目線に映るもの全てから色が失われていくような、……私にとってキヨくんは「全て」だった。
でもいつからだろう。もう私はキヨくんのことを考えなくなった。正直言ってどうでも良くなった。
今だって、こうやって私が悩んでる間にもキヨくんは前に進んでるんだと思ったから。
……そう思うようにした。そう、思い込んだ。
深夜2時。
眠れない。夜になると、どうもキヨくんのことを考えてしまう。
「はぁ、」私は溜息をつく。少しでも気を紛らわそうとTwitterを開く。愚痴や悩み事ばかりを呟く、いわば「裏垢」という場所で、私は今日も一言呟く。
「キヨくん、私やっぱりキヨくんがいなきゃ生きていけないよ、つらい。忘れられない。」と。
「キヨくん」と名指しで書いているが、一般的にこれをあのゲーム実況者のキヨだと思う人は居ない。同姓同名の誰かだろうと思うか、失恋してる奴がいる程度にしか思われない。今日もこうやって自分の気持ちを吐き出す。誰かから反応が来るとか、そうゆう訳じゃないけどね。
こんなことを繰り返ししている毎日。
もういっそ、記憶を消してしまいたい、
……死んで、しまいたいよ。
その時だった。
ピコンッ
あれ、誰かから反応来た、、?
こんなド失恋女のTwitterに反応をするなんてね。もしかして、私と同じように失恋をした人がいたのかなと思った私は早速画面に目を向ける。すると投稿へいいねと共にDMが1件送られて来ていた。
そのDMを開く。
どこの誰なのか分からない。でも、それでも、今の私の気を狂わすには十分なことが書かれていた。
「キヨの元カノさんですか?
キヨ、もう恋人できたらしいですよ。
君のことなんて、もうどうでもいいだろうに、ずっと悩んで苦しんで、君はとっても可愛そうです。
そこで提案です。」
息を飲んだ。
キヨがもう既に恋人ができたことにはもちろん驚いたけど、なんでそのことをこの人が知っていて、わざわざ私にDMをしてきたのか理由がわからなかったことがとても怖かった。
ごくりと生唾を飲んで、メッセージの続きを読む。
「私と一緒に、キヨへ復讐しましょ。 」
復、讐、、?
その後キヨくんが「私と付き合っていた時からその恋人と「浮気」をしていた」というコトや「キヨは元々恋愛対象は女では無い」というカミングアウトまで受けた。
う、そ……嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ、そんなの嘘だ、ぁあ、!!、
私が彼の隣にいて、愛し合っていたあの時間ですら、全てが嘘で遊びだったなんて、
キヨくんは、最初から私なんて眼中になかったの、?私はただのセフレだったってこと、?
許せない。
この時の私は、このコトが「嘘か」「本当か」そんなことを考える理性すら残っていなかった。
死ぬほど、彼のためなら命を捧げられる程に私はキヨくんを愛していたのに。なのに、……っなのに、
完全に、真っ黒な感情に蝕まれた私は、DMの相手にメッセージを送る。
「そうなんだね、 。……。
そうね……、キヨくんなんて、。
キヨくんの幸せを全部奪ってやるんだ。
一緒に復習しましょう。
でも、なんであなたはそんなことを知っているの?」
すると1分もしないうちに返信が来た。
「自己紹介がまだでしたね。
私の名前は――。
キヨの、身近にいる存在です。だから、全てを知っています。」
その後、その――さんのキヨへ復讐したい経緯を詳しく聞いた。
理由はともあれ、目的が同じなんですもの。どうせ、死のうと思ってたんだ。少しくらい、最後に悪いコトしたっていいよね。
この日から、私達の計画が始まった。