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第20話、読んでいただきありがとうございました!
今夜は、あっきぃ目線でお送りします
晴れたと思ったら、また雨。
ここのところ、そんな天気ばかり。
あの日、まぜちが会議室から出ていった日から、俺はまぜちを見かけていない。
もう2日は過ぎていた。
普段から彼は猫みたいに神出鬼没だが、その一件のこともあり、どうも気がかりだった。
それで、俺はまぜちの家に行くことにした。
今日はなんとなく花屋の前を通りたくなって、少し遠回りをした。
傘を持っていても、濡れる荷物。
そのおかげで少し重さが増すのを感じ、いくらか気持ちも重くなる。
第二の目的地にした花屋の前まで来た時、俺はふと目が留まった。
紫陽花だった。
花の色は紫だけじゃない、白も、ピンクもある。
それぞれが調和するように店の入り口でそれぞれの色を燃やしていた。
雨と溶け合って、鮮やかに心の安らぎを与える。
暗い雨の中だろうと、それすらも和ませてくれる。
スプラに熱狂している俺が、こんなふうに草花に心奪われる瞬間があったんだな。
そんな自分に少し驚いていた。
その紫陽花たちは優しく囁きあっているように見えた。
なぜか見たことあるような光景。
知ってる。
💜(「おい、けちゃお〜www」)
🩷(「まぜちのバカァ!!!!!!!」)
そうだ。
『二人を守る。』って決めたこと。
俺は、色んなペアの絡みを増やせばいいって思ってた。
まぜちが、けちちばかり気になるようなことが、なくなるくらいに。
でも、本当は違った。
成り行きに任せて一人一人の繋がりを大切にする。
やりたいように、バカやって大騒ぎになるくらい、俺らにとってなくてはならない瞬間。
それがアンプらしさ。
けちゃまぜは、『けちゃまぜ』でいいじゃん。
そのままの二人で何がいけない?
俺らにしかわからない繋がりがある。
もっと言えば、二人にしかわからない繋がりがある。
関係に名前なんてない。
むしろ、無理につけようとするものなら、かえって俺ららしくない。
俺らは、アンプは、家族も、仲間も、友達も越える繋がりで成り立っているから。
好きなら、好き。
それでいいじゃん。
イチャつきたいならイチャつけばいい。
ハグしたいなら、すればいい。
だって、これが俺らだ。
そうやって、辛い時も俺らは支え合ってきた。
行かなきゃ。
俺は、傘を刺すことも忘れて、花屋を飛び出し、無我夢中でまぜちの家へ駆け出した。
店を出ると、雨は上がっていた。
水たまりの水が跳ねてこようが、今の俺には気にならなかった。
今なら、まぜちは俺らのところに戻って来れる。
途中の信号を待つタイミングで、俺はぷーのすけに連絡を入れた。
💚「あっきぃ、どうしt」
💛「ぷーのすけ!俺、どうしたらいいのかわかったかも」
💚「俺も今、あっとと話してたところや」
💛「俺は、まぜちの家に向かってる。」
💚「おっけ、向かうわ」
何も言っていないのに、してほしいこと全てお見通しだ。
ぷーのすけには敵わないな。
そう、これが俺ら『AMPTAK』という『化学反応』。
あとがき
展開雑すぎて、まだ試行錯誤中です、、
梅雨明けなはずなのに、お話は完全に雨の中。
そろそろお話の中も梅雨晴れを迎えさせてあげたい、けれど、まだ降らせます!📣💜🩷❤️💛💚💙🌈