🖤「ごめんね?阿部ちゃんが可愛くて」
💚「可愛いで何でも許されるわけじゃないし」
🖤「じゃあ、どうしたら一緒に空見てくれる?」
俺、阿部ちゃんと一緒に空が見たいなぁと肩越しに後ろを見ると、阿部ちゃんは俺の背中に頭を埋め込んで首を横に振った。
🖤「素直じゃないなぁ」
💚「めめが悪いの」
🖤「スノームーンなんて、俺たちのためにあるような日じゃん。一緒に見よう?」
おいで、と背中にいる阿部ちゃんを前に押し出すと、観念して隣に来る。
天気が良くて、冷たい冬の空でスノームーンはひときわ輝いて見える。
💚「めめ」
🖤「ん?」
💚「…月が綺麗ですね」
🖤「!」
隣を見ると、いかにも勇気を出して絞り出しましたよという真っ赤な顔。
🖤「俺も同じ気持ちです」
と、肩を抱く。
静かで穏やかな時間が流れる。
💚「…キスしてもいいよ」
阿部ちゃんが真っ赤なまま、目を合わせないでねだる。
いつもなら顔見て言わないと〜とか言うけど、今日は可愛い人の言う事を聞いてあげようと思う。
終