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「…………」
kc「…余ったのは私達のようね。」
なんとなく気まずそうな笑みを浮かべたkcさんが声を掛けてくれる。
気になってた人は別の人に声を掛けて、心が折れかけているし、なんとなく気分が上がらない。
「ここで何をしてても無駄だし、話します?」
私は仕方なし…いやある意味これからの決意を固めるためでもあって、kcさんを誘ってみる。
kc「そうね、何も話さないよりかはいいもの。」
その返事に小さく頷く。
私はkcさんを後ろに別室へ向かった。
kc「…特段何も無い私なのに呼んでくれてありがとうね。」
「いえいえ、せっかくですし、交流しましょうよ。」
kc「…そうね、笑」
そうしてkcさんとの二人きりの場が始まる。
最初はお互い緊張で張り詰めている。
kc「htmnさん…よね?──ずっと周りを見てて気になったのだけれど、rkさんが気になってるんですか?」
その質問に少し戸惑った。
けど、実際気になってるし、ここで嘘を付くメリットはないと思って大きく頷く。
「まぁ、他に宛がいたみたいで。」
kc「そう…。気持ちはわかるわ。」
最初はその言葉の意味がわからなかった。
でも、その言葉どこか救われた気がした。
「それは…kcさんも気になってる方が、?」
やっぱりさっきの言葉が気になって、聞いてしまう。
その間、一瞬だけkcさんの表情に影が差す。
kc「そうね…いないといえば嘘になるのかしら。」
「……私で良ければ聞きますよ?」
寄り添うようにkcさんに尋ねる。
あまり尋ねすぎないのも大事だけど、お互いのことを知るのは大事だからね。
内心念押しつつも少し不安が立つ。
kc「まぁ…私が気になっているのは…、rimrさんと……cykね。」
「……!」
少し気まずそうにしていた理由が分かって、何故か心がスッキリする。
禁断の恋…姉妹、が好きってことだよね。
「そう、なんですね…」
kc「まぁ、所詮、私の恋なんて届かないでしょうし、大丈夫ですよ。」
kcさんはそう言いつつもすごく不安そうな顔をしている。
絶対我慢しているんだろうな…なんて何も声を掛けられずにいてしまう。
「……お互い、先行きは不安ですけど、一歩ずつ踏み出していきましょーよ。」
考えて考えて、振り絞った言葉はこれだった。
でもこの言葉がkcさんには届いてくれたのか、目を見開いている。
kc「…そうね、始まったばかりだもの、諦めるのは早いわ。」
「ですよ、んま。」
お互いそのまま頷き合って、その場終える。
kc「…そろそろ時間のようね。」
「んま。」
そうお互い視線を合わし、別室から出る。
kc「htmnさん。先程はありがとう。少し──いやさっきや昔よりずぅっと心が軽くなったわ。」
元の部屋に戻る際、kcさんが嬉しそうに目を細めて言ってくれる。
「こちらこそ、お互いスタート地点は不安ですけど、頑張りましょう。」
そうまたさっきみたいにお互い頷き合って、元の部屋に戻った。