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「ぷりちゃんお手洗いどこ〜?!」
俺の家でそう叫んでいるのは、最近付き合うことになった莉犬くん。
「すぐ横にありますよ笑 」
「ありゃ笑」
付き合って1週間。今日は初めてのお泊まりの日だ。多忙の中、なんとかお泊まりの約束を取り付けることができた。
「莉犬くんと付き合って、その上お泊まりまでできるなんて幸せすぎて辛いぃぃ 」
「ふふ笑ぷりちゃんが告白してくれた時はびっくりしたよ!ずっと片思いだと思ってたもん 」
そう言って俺に上目遣いで話をしてくる君は本当に俺の心を揺らがせる天才だと思うんです。
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時刻は19:00過ぎ。
「そろそろ外も暗くなってきたし、ご飯作ろっと! 」
「ほんとに作ってくれるんですか!? 」
「つくる!ぷりちゃんの為にがんばるの。」
目を輝かせて張り切る君が愛おしくて仕方ない。
トントントン
手際の良い音が聞いていて気持ちがいい。ちゃんとエプロンを着ているのがまた愛らしくて頬が緩む。
包丁を使っていないのを確認して、後ろからそっと抱きしめた。
「へ、!?」
「あ〜莉犬くんが俺ん家のキッキンで料理してくれてると、俺の彼女なのがよく分かっていいっすね、笑」
「もう!びっくりしたじゃん!!( ・̆⤙・̆ ) 」
「…まぁ、俺はぷりちゃんのもの…だしね?」
照れているのか。顔を赤らめて下を向いてぽそぽそと話している。あんまりにかわいくて思わず抱き締める力が強まってしまう。
「もー!作れないでしょ!!あっちいっててぷりちゃん!!」
怒らせてしまったようなので大人しく出ていく事にした。
しばらくして、料理が運ばれてきた。メニューはハンバーグとスープとご飯。いい香りを漂わせていて食べなくても美味しいのが分かる。
「一応出来たんだけど、、ちょっと焦がしちゃって、ごめんね」
そんなの分からない程の事なのに。
君はしょぼくれた顔で俺にそう告げた。
「まっったく気にならないです!!めっちゃ美味しそう!!!」
「食べましょ?」
2人で手を合わせて箸を口に運ぶ。
不安げな顔で見つめる君。
「うま!!!!」
俺の一言でほっと息をついたようだ。
そして、すとふぇすの事や動画の事などを話しながら食事を終えた。
「おいしかったなぁ🤤」
「よかったあ。美味しくないって言われたらもどうしようかと思った笑」
「そんなわけないじゃないですか!も〜」
『笑笑笑笑』
2人で笑いあった。