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にじさんじ短編集

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にじさんじ短編集

1 - rbng rikg

♥

120

2025年06月11日

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rbng

私は報われない恋、好きな人のことを一途に思っているのが一番好きです。



はーい、みなさんこんにちは。

さて問題です。

星導は何処にいるでしょう。


わかんないって?しょうがないですね、教えてあげますよ。

いま星導は、にじさんじの面々でにじフェスお疲れ様会に来ています。

ガッツリお酒を飲んでいる人もいたり、帰りの為にセーブしつつゆっくりと飲む人もいる。俺はもともとお酒が強い訳じゃないし、愛しき恋人を無事に家に帰らせる為にちびちびとお酒を飲んでいた。

🍱🦖〈ちょっと、しるべすたぁ~?飲んでないんじゃないの~?〉

「いやいや、飲んでますって笑。逆に貴方達、飲み過ぎですよ」

👻🔪〈いやいや、全然飲んでねぇし〉

周りにはウェンや小柳くんのせいで酔い潰れ寝てる人もしばしば。

俺の両膝にはカゲツとライが寝ている。

吐くなよ、絶対



俺の恋人は寝てないものの、先輩達と溺れるようにお酒飲んでいた。

『ねぇ、ベルさぁん♡もっと飲もぉ』

景さんはベルさんのたくましい腕に抱き着き、また一口お酒を飲んだ。

媚びているような声、俺だけにしてほしかったですね

🥃〈長尾~、お前飲みすぎなんじゃねーのぉ?〉

『いやいやぁ、ぜんっぜん飲んでませんよぉ』

🍵〈景くん飲みすぎですよ、帰りどうするんですか?〉

『だいじょーぶらもんっ』

とピースをする。なけなしか俺にピースをしてるようにも見える。

いや、送るの俺なんですけど…まぁいっか

その後もウェンや小柳くんが飲んでいるのを眺めていると、月ノ先輩が立ち上がった。

🐰〈はーい!皆さ~~ん!!そろそろお開きにしましょ~!!〉

といっても周りには死屍累々、

どうするんですか…



同期で一人ぐらいセーブしてる人がいるようでどんどん人が減っていく。

とりあえず、景さんを確保しなきゃ飲むの止まんない

「景さん、帰りますよ」

景さん手を掴みお酒を飲むのを止める。

『んぇあ?りゅべ~~?りゅべがぁふたりいる~!』

俺の手を振りほどき赤ちゃんのように俺を叩く。絵面はペシペシと言う感じだが威力はバチンバチンだ。普通に痛い。

「何言ってんですか、ほら一旦水飲んで?」

『やぁ!!』

「やだ?」

どうしたものか…、

『んふ、りゅべがぁ飲ましてぇ?』

と俺の首に両手を回し、だらしなく口を開ける。

何がとは言わないけどクるものがある。何がとは言わないけど、

「しょうがないですね」

近くにあった水を口に含み、景さんの唇に近付こうとしたが…

「…寝てる」

可愛い寝顔でくかーと寝息を立てて心地良さそうに寝ていた。どうして、良い雰囲気だったじゃないですか!!と、心の中で叫びながら口に含んだ水を飲み下した。

「ま、良いか」

景さんをお姫様抱っこして寝てるカゲツとライの元へ向かう。

「俺、景さんと帰りますけど…ライとカゲツ、ウェンとマナどうします?」

今の所、酔っていないのは俺、イッテツ、リト、小柳くん?小柳くん、あんなに飲んでたのにけろっとしてる、不思議。

🤝〈僕カゲツ君を送り届けるよ!!〉

👻🔪〈ライは俺が持って帰る〉

🌩️🦒〈…じゃあマナとウェンは俺が連れてくか〉

と、スムーズに決まった。怖いぐらいに、

「では、お願いしますね」

なんか裏がありそ、まぁ良いや、


「景さん、家着きましたよ」

あの後、タクシーを呼び何事もなく家に帰った。

『んぅえ~?』

景さんは目を擦りながらキョロキョロと周りを見渡し、家?と呟いた。

「んぅえ~、じゃないですよ。景さん、お風呂入ります?」

明日確か仕事あったはず、二日酔いとか心配ですね。二日酔いに良い物ってなんだろ、

『るぇ゙とはいるぅ』

「…そうしますか」

酔っ払いを一人でお風呂に入らすのは駄目だと、どこかで聞いたことがある。まぁ、しょうがない。大きい子供の体を洗うだけだと考える事にした。

「ほら、けーさん。自分で歩いてぇ…」

肩や腰を支えよたよたとお風呂に連れていく。

「右、左、みーぎ、…重いよぉ」

左右すら忘れたのか右足を出したのに次も右足を前に出し、あれぇ歩けないぃ、と笑いながら俺に身を委ねていた。景さんは見た目によらず筋肉質でガッシリしている。普通に重い。シラフの時に言ったら失礼だな!って言って拗ねて、暫くは許してくれないだろうな。やっとの思いで脱衣所に連れていき、床に座らせる。そして景さんの服のボタンを一つ、一つ、と外してハンガーに掛ける服は掛けて洗濯する服は洗濯機に入れて行く。

「けーさん、手ぇ上げて~」

最後のシャツを脱がせるとぷっくりと膨らんだピンクの乳首があらわになった。以前胸を三時間ほど弄り、胸だけでイけるようにした時から少し大きくなっている気がする。今ここで襲ったって良いが、床だし明日仕事があるから我慢しなくては、…いたずらぐらいは良いか、

チュヂュルチュルッ

景さんのおっぱいを軽く噛んだり吸ったりしてみる。するとゆらゆらと腰を震わせ始め景さんの性器が緩く立ち上がる。

『__⬛⬛ッ』

その名前を聞くと俺の動きがギシッと固まる。今、その名前を聞きたくなかった。

以前景さんが髪を伸ばしている理由を教えてもらった事がある。

好きな人に「髪を伸ばしてもきっと綺麗だろうな」と言われたそうだ。その好きな人の髪は腰ぐらいまでの黒髪で陽に照らされると緑に変わりとても綺麗だったらしい。でもとても狂暴な妖魔が現れ、上層部からその人だけが犠牲になるような、いわゆる特攻のような命令が下された。景さんが知ったのは全てが終わった後、らしい。

その数年後に俺と出会い、景さんが俺に男は抱けるかと聞いてきた。俺は別に女性でも男性でも関係ないと思ってたし、特に何も考えず抱けますと答えた。そして暫くセフレのような体だけの関係になり、三ヶ月前ぐらいに正式に付き合った。その頃なんで俺に抱けるかと声を掛けたのか聞いたが、その好きな人と似てたから、だと頬を明らめながらそう言っていた。


所詮自分はその好きな人のカワリでどれだけ俺が景さんに愛を伝えても景さんには届かない。景さんはその好きな人をどれだけ想っていても決して届かない。俺と何度もセックスをしても景さんは俺を一番にしてくれない。

なんて、失恋に似た感覚で恋人と日々を共にする。

『…りゅべぇッ?』

「あ、けーさん起きました?」

「お風呂入りましょ?」

『ん~…』

ゆっくりと俺の首に手を回しヤろ?と言わんばかりに期待を孕んだ上目遣い。

「んへぇ」

彼女があからさまに誘っていると分かり彼氏が我慢出来るか、答えはいいえだ。据え膳食わぬは男の恥という言葉があると思うが正にこのこと。

「けーさん、今ここで俺が襲っちゃっても良いんですよー?」

『襲ってよぉ~』

俺に唇を押し付ける。期待なんて俺が虚しくなるだけなのに、何度も今日で完全に堕ちてくれないかななんて何度も妄言を自分の中で吐く。

「…明日仕事あるんじゃなんですか~?」

『……しらないなぁー』

『早く、ヤろ?』


どうしたら俺に堕ちてくれるのか頭の中で何回も考えて、考え尽くして答えが出ても景さんにはまだ足りない。ありったけの愛情と慈愛を込めても、貴方に尽くしても、まだまだ足りない。行為中、貴方は俺の事が好きと何度も言っているかも知れない。だけど貴方は自分の欲が満たされたら、俺はただの道化師に化ける。

本当に、ずるい。




rikg

吹奏楽って凄いんだぜ。



気紛れで見たニュースにアンサンブルコンサート?という内容の特集が流れた。

きらきらと輝やきながら踊る楽器の真ん中で一人白くてフワフワの髪をした男性が指揮をしていた。カメラが指揮者をアップに写した。身長は高い方ではないが、彼の童顔にはよく似合っていた。着慣れなていないようなパキパキしている堅苦しいワイシャツにネクタイを付けてベストを着ていて、もっとカジュアルな服の方が似合うだろうなと思った。その時トランペットの華やかな高温に支えるような低音のユーフォニアムの歌を歌っているようなソロパートが始まった。天井の照明で眩しいぐらいに煌めいてい曇り無き楽器に手入れが施されているのだと感じる。この一音、一音にこの人の青春が詰まっていて、この人の数ヶ月を費やされている音楽だ。テレビで見ている筈なのにビリビリと床が震えているようで、素直に凄いと思った。

最後のラストスパートで儚げな顔で最後に振り上げた指揮棒を下ろした。指揮台から下りて観客を向く。その瞬間、生徒が一斉に立ち一礼をした。

そして詳しく説明なく次の特集へと進んでいった。こんな事なら高校の名前でも覚えておくんだったと後悔する。

それと同時にこの高校に行き吹奏楽部に入りたいと思った。親からは学力が高い学校に進んでほしいという要望を跳ね退けてでも、とにかくこの高校が良いと思った。


(数ヶ月後)

調べてみればすぐにお目当ての高校が出て来た。そりゃテレビに出るような所だから有名だろうなと納得する。案外その高校は隣の県の高校で通学路は出来なくはない距離だった。

そして今日あの学校に入学し、すぐに吹奏楽の体験入部に行った。他にも吹奏楽に体験入部を希望をする一年が多く、緊張感が高まる。

🍱🦖〈あれ?ライ?!〉

一年生らしき男の人が俺の後ろに立っていた。見覚えがある碧眼に赤髪。小学生の時に転校する前にとても仲が良かった幼なじみがいた。

「え!ウェン?!」

🍱🦖〈え~!懐かし~!!小学生以来?!〉

「そうだね~!」

と、きゃっきゃっと話していると音楽室の扉が閉開する音が聞こえた。

『今日、何人体験入部に来とる~?』

あの時の白いフワフワの頭の、叢雲先生だ。

部長〈三十人です〉

『おぉ、今年は豊作やねえ』

部長〈いやいや、これから減っていきますよ〉

『おい部長笑、一年の前で言う事やないやろ笑

それに今年の一年はやる気があるぞ』

叢雲先生は俺達体験入部の一年を見渡し、再び部長に目を向ける。


『部長の時とは違ってな笑』

部長〈私が入った頃は弱小高校だったんで笑〉

『部長が何かゆーとるわ笑』

笑った顔は最高に可愛くて、近くで見てみるとオッドアイの眼が際立って輝いて見える。


『んー、そろそろ始めよか?』

部長が生徒の席に戻りピシッと姿勢を正す。

部長〈起立!気をつけ!お願いしますっ!〉

さっきの先生と話している時とは違う、すっと耳に入ってくる透き通った声が音楽室に響く。そして生徒が一礼をすると、わざとらしくこほんと咳払いをして教卓を軽く叩く。

『うちの部活のモットーは楽しむ!ただそれだけや!

それでうちに入ったからには最高の青春を送ってほしい!』

無邪気に笑い、人誑しとはこのような人に使う言葉なのだと、実感した。

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