ー登場人物ー
金久保→「」
飯塚→〈〉
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ーattention pleaseー
・辛い表現あります
・タヒ表現あります
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「………………許さない。」
そう呟きながら血を流して倒れている貴方を睨みつけた。
どうしても許せなくて、許せなくて、衝動に駆られて、やってしまったんだ。
だが、悔いはない。ずっと、好きで、好きで、しょうがなかった筈なのに、貴方が居なくなる事の恐怖さえ消え失せた、やったことの後悔さえ無くなった。
自分の頭の中には貴方への恨みしかない。これから先もずっと恨んで、恨んで、あなたが幸せになれないようにしてやりたいんだ。
貴方が不幸になる様に、貴方が地獄に堕ちるように。
〈………ごッ…………ごめ………ん………〉
…まだ生きていたのか?今更謝られたって当然許す気はない。今更謝ったってもう遅い。
その声…もう少し早く聞きたかった。
そのまま貴方を睨みつけたまま低い声で一言言い放った。
「今更謝られたってもう遅い。その声、もう少し早く聞きたかったよ。許さない。死んでも恨む。」
血まみれで、目の光は無くただただ涙を流しながらごめんなさいとだけしか言えない貴方の顔はとても美しかった。
でも、生きているのがどうしても許せなくて、とどめを刺す為に自分の剣の先を貴方に近づけた。
その剣先は手加減を知る事もなく貴方の体を何度も、何度も貫いた。
時期に貴方の息の根は止まり、体も冷え切り死んだことを確認した。
貴方が来ていた衣服はどれも血まみれで、銀色が見えなくなるほどに真っ赤に染まっていた。
だが、帽子とアクセサリーだけは綺麗なままだった。
「…………………………」
俺は、無言で貴方の帽子とアクセサリーを手に取り、代わりに自分の帽子をこれでもかと言うくらいに切り裂き貴方の近くに置いた。
貴方が被っていた帽子を被り、帽子の横の部分にアクセサリーをつけた。
許せない筈なのに、どうしても、忘れたくない。そんな身勝手な思いが通用されるとは思っていない。
だが、どうしても、貴方のものを一つでも残したかった。
貴方の苦しむ姿。とても美しかった。悩みが晴れたような気がしたよ。
でも…罪悪感は消えなかった。
「…………さようなら。俺の大嫌いな人………」
ー数日後ー
(ん、、?金久保さん、?珍しいですね…帽子にアクセサリーなんて…)
「ん、?あー…これはとある人からの遺物でな。」
ー終わりー
コメント
2件
うっああああ、、どろどろだいすきー