TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

GIFT（青春篇）【完結済】

一覧ページ

「GIFT（青春篇）【完結済】」のメインビジュアル

GIFT（青春篇）【完結済】

第3話 - 第１章　恋の予感

20

2022年02月20日

#一次創作

#完結

#恋愛

o-chan

シェアする

この作品はいかがでしたか？

20

o-chan

プロフィール

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール

テラーノベルのスクリーンショット

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

ホーム

検索

通知

本棚

「どうかしました？」

「いえっ…」

何か不思議な子だ。

そんな所も、妙に惹かれる…。

もっと話がしたい。

もう少し、このままいられないだろうか…。

それに連絡先聞いたら教えてくれるかな？

どうしよう…。

聞いて、軽い奴だと思われたら嫌だし…。

「あっ‥あの…‥ちょっと待ってて下さい」

そう言うと、彼女は後ろに振り返り何かをしていた。

「こっ‥これどうぞ」

すると彼女からノートの切れ端を渡された。

見てみると、スマホの番号とアドレスが書かれていた。

「いいんですか？」

「連絡先を教えるくらい、今時あいさつみたいなものですよね」

「そうなんですか…」

嬉しいけど、彼女は誰に対してもそうなのだろうか？　僕以外の男性にも…もしそうなら…‥。

「でっ‥でも、誰にでも教えてる訳じゃありませんよ。どちらかというと、私はこんな事初めてというか…‥」

彼女は慌てて弁解をしていた。

「そっ‥そうなんですか」

良かった。彼女みたいな人が、軽いノリで誰かれ構わず連絡先を教えていたとしたらショックだ。

「良かったです。わかってもらえて…‥」

「何がですか？」

「私が“軽いノリで誰かれ構わず連絡先を教えてる訳じゃない”って、わかってもらえたんじゃ？」

「そんな事言いましたっけ？」

「えぇ、まぁ…‥」

彼女は、ああ言ってたけど言ってないような…。

「言いましたよ。絶対言いました」

「そうですか…‥」

彼女の自信ありげな言い方に、僕は言い負かされてしまった。

「私も教えてもらってもいいですか？　スマホの…」

「あっ…そうですよね。教えてもらっといて、すいません。そうしたら、今メールで送ります」

そして、僕はメールでスマホの番号とアドレスを送った。

「ありがとうございます。でも…葵ちゃんに怒られちゃうかも…」

「どうしてですか？」

「えっ!?　だって葵ちゃんの相手…じゃなくて、葵ちゃんから『女の子が簡単に連絡先を教えるもんじゃありません』って、いつも言われてるから…」

「お姉さんて結構厳しい方なんですね」

彼女はあんな風に上手くまとめたつもりでいるようだけど、何かを言いかけていたような…。

「・・・・・。でも、もう教えちゃいましたし…」

「メールしても大丈夫ですか？」

彼氏がいたら、さすがにマズイからな…。

「今、付き合ってる人はいません。いらっしゃるんですか？」