テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
結局、土曜日はあのまま帰ったし、日曜日はまた赤くなり腫れた目を冷やして過ごした
・・・つまりは、今日は月曜日な訳で
まぁまだ登校するにも早い時間なんだけど
”〚カナは、ひばの味方だからね!〛”
随分かっこいいことを言ってくれたな、なんて笑みがこぼれる
、うん、大丈夫
味方、だもんな
あの時は俺もいっぱいいっぱいだったけど
でも今考えてみたら、直接そう言われるのはちょっと、照れくさいような気がしなくもない
思い出すと少し暑くなってきた気がする
取り敢えず、 朝ご飯を食ったら出ようと思い食材を出していると
ピンポーン
「?なんか頼んでた、か?」
でもこんな時間に届くことないよな〜セラおとかアキラか?なんて考えながら玄関まで歩いていく
「はーい?」
インターホンで見ればよかったかな、と考えながらドアを開く
〚ひばおはよー!〛
「え、カナ?」
〚カナだよー!こんなかわいい子そうそういないでしょ!〛
「自分で言うのかよ・・・」
だって本当のことだもーん、なんて言いながら笑っている
・・・それにしても、
「こんな早い時間にどうした?なんかあった?」
〚ひばの朝ごはん・・・じゃないや!ひばと朝ごはん食べにきた!〛
「お前な・・・」
〚ね〜え〜!お願い〜!カナ昨日お昼食べたっきりなーんも食べてないの〜!ひ〜ば〜!〛
「わかった!わかったから外で騒ぐな!中入ってこい!」
そう言うと、わーい!なんて言って入ってくる
・・・人といる朝なんて久しぶりだな、なんて
久しぶりの騒がしい朝にちょっと嬉しくなり、思わず笑みがこぼれる
じゃあ2人分なんか作るか〜と考えながら、俺はドアを閉めた
奏斗side
「、は?」
たまに一緒に行くぐらいなら、いいんじゃないかって思ってた
たまにぐらいなら隠し通せるんじゃないかって
”友達”なんじゃないかって
・・・それなのに、
それなのに、久しぶりに、朝からひばのところに行こうとして見たのがあれだ
カナの奴、いつの間に家を出てた?
なんでひばの家に?
なんで、
なんで雲雀も、あんなに嬉しそうにしてる?
・・・僕だけにじゃなかったの、なんて
、そんなこと当然だろ
僕達は、ただの相棒でしか、ないんだから
”〚あー!もうこんな時間だよ〜!カナ達これからデートだから行くね〜!〛”
・・・デート、
もしも、あながち間違っていなかったとしたら?
実際はもう付き合っているとするならば
なんて、この前もしたようなその予想が頭の中に残っている
ただもし、本当にそうなのだとしたら
、そうなのだと、したら
・・・僕は一体、どうすればいいんだ、なんて
どうしようもない
どうしたって意味がない
どうすることもできないし
・・・あぁ、でも、嫌だな
本当に、嫌だ
今すぐひばの家に飛び込んでいって、ひばの腕を掴んで走り去ってしまいたい
いっその事、サボるどころじゃなくて、攫ってしまいたい
でも、嫌われたくない
あぁ嫌だ
僕は、止めることもできない
クソ、クソッ・・、
『あ”〜・・、もぉ、ッ』
悔しくて涙が出そうになるのを堪える
・・・これから毎日、カナと登校するのだろうか
嫌だ嫌だと、それだけが頭の中をぐるぐると回っている
それを抑えるように、立った状態で俯いていると
【・・・奏斗?何してるんですかこんな所で】
『、ぁ、きら?』
つい、反射的に顔を上げてしまう
【、は、ちょ、大丈夫ですか?顔白っ、】
『、ぃや、大丈夫、原因分かってるし』
『僕の問題』
【じゃあ尚更話しなさいよ】
【そんな顔して、溜め込んだままじゃすぐ限界がきて潰れますよ】
【登校するにもまだ早いんで、取り敢えず一緒にセラ夫のとこ行きましょ】
そう言ってくるアキラに渋々頷いて僕はひばの家とは正反対の道をアキラと歩いていった
コメント
4件
ガチ目に大好きなんですけど💞
結構がちめにほんとにこれが生き甲斐です、ありがとうございます