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「あっ、まっ、て…」
「やだ」
「待って待ってッ」
「んー」
勇斗の部屋に入った途端服に滑り込んでくる手。素肌をまさぐられて途端に焦る。
え、これってこのまま、する、の?
服を捲られそこにキスをされる。
くすぐったいし恥ずかしい。
ていうか風呂……
「あっ、まってはやと、」
「待てないよ」
「お、風呂…っ入りたい、」
「風呂…あー、そっか」
「…」
やっと勇斗が我に返ったような残念そうな声を出して離れた。
「…風呂、借りる」
「…うん。待ってるね?」
なんとなく気恥ずかしくて、そのまま背を向けて風呂へ向かう。
顔も耳も熱い。
ていうかなんだアイツ…今までの思わせぶりな態度はなんだったんだよ…。
と感じるほど勇斗は感情のまま俺を求めているようだった。
嬉しいけどめっちゃ焦る。
―――
「あがった…勇斗も風呂、どうぞ…」
「うん、待っててね」
頭をポンポンとされて勇斗が風呂へ向かった。
ドキドキしながらドライヤーをかけて冷蔵庫から飲み物を取って適当に飲んで、スキンケアを勝手に借りて、なんてやってたら異様に早く勇斗が風呂から戻ってきた。
「…はやいね」
「そうかな?仁人が待ってると思ったらなんかね」
「…別に待ってない」
ついいつものように返す。
目を逸らした俺に勇斗が近づく。
「…もー我慢の限界」
「…っ」
「続きしよ」
妙に真剣な目でそう言われる。
「…うん」
その返事を合図に事が始まった…。
………
「…んッ」
「…なんか、俺ばっか興奮してるみたい…」
「アッ…」
「めっちゃ好き…」
「ンゥ…あ、」
上半身にキスを落とされて、初めての感覚に無意識の声が出る。
「…俺だって、好き」
「…」
「俺の方が…ずっと…こうしたかった」
「…可愛い」
「アッ…!あっ、ヤッ…」
少しの勇気を出してそう言うと、勇斗の手が裸の俺の下半身へと伸びる。
そして触れた。
「アッ…アッ…やぅ」
「やべー…」
「アゥッ…や、早いッ」
「…だって待てない」
「アアンッ…」
直接的で強い愛撫に声が出た。
止められない。
いきなりなのに凄く気持ちがよくて、覚悟したはずなのに気持ちがついていかない。
行為中の女性のような自分の声に恥ずかしくなるけど、止まらない。
「アッ、んう…んッ」
「声…可愛いから止めないで…」
「ハッ…ぁぅ」
口元を隠した手を甘噛みされる。
それすら気持ちよくてどうにかなってしまいそう。
甘く囁く声が心地よくて、従う以外になかった…。
「アッ、やぁ、」
強めに扱かれてゾクゾクとした快感が迫り上がる。
「ヤッ、も…ダメッ、」
「イきそ?」
「イクッ、!勇斗ッ、イクッ!」
「…イけ」
脳に直接響くような低く甘い声。
勇斗の声にすら感じてしまって…頭も意識も真っ白になった…。
「アッ!!、アアンッ、アンッ…」
好きな人の手にイカされるのって、やばいぐらい気持ちいい…。
想像じゃない…勇斗の手に…。
「アッ…ハァ、ハァ、」
「…」
荒い息を吐きながら薄目を開けると、至近距離で勇斗が俺を見下ろしていた。
「あ…そんな、見るな」
「…無理でしょ、、仁人のイク顔初めて見たんだから」
「うぅ…恥ず…かし…」
「恥ずかしいね…でもきもちーね」
「…あッ…勇斗も…」
少し腰を寄せた勇斗の下半身の高ぶったそれが俺のお腹に触れた。
硬くて熱くて、俺に興奮してくれているのがめっちゃ嬉しくて…。
「ン…」
「…」
思うまま身体が動いた。
起き上がった俺は跪いて勇斗の立ち上がったモノに顔を寄せる…。
「え…仁ちゃん…ッ」
「…んむ」
「ま、じ…か」
ちゅう、と口付けてから口に含んだ。
どうすれば勇斗が気持ちいいか、必死に考えながら口を動かした。
「ハッ…や、ば」
「…ンッ、ンゥ」
「ハァ…仁ちゃ…気持ち、い」
「ンッ、ンッ…」
「ハァ…ッ」
うわ言みたいに勇斗が呟く。
良かった…ちゃんと感じてくれてる…。
少し苦くて、初めてのその行為に反射的な涙が出てくる。
「…ンゥ…ッ…ッ」
「や、ば…も、出そッ…」
「…ッ」
「アー…ごめん、仁人、もう出す」
「ンウウッ…!」
頭を掴んで腰を動かされ、自分勝手に口内を犯される。
苦しいのに、遠慮のないその行為がなんだか嬉しくて…。
嗚咽しないようになんとか耐えた。
「出るッ」
「ンンンッ!!」
「アッ…ハッ」
「…ンゥッ」
その瞬間頭を抑えられ、勇斗が俺の口に吐精した。
「ハァ…ハァ…。あ!!」
「ンン…」
「わり、はい、吐き出してっ」
「ンンン」
ティッシュを数枚素早く取って渡される。
言われるまま口の中のものを吐き出した俺の頭を勇斗が撫でる。
「…や…ビックリした」
「ケホッ…え…?」
「仁人がフェラしてくれるって、解釈不一致すぎ…」
「…ッ」
ニヤケながら言われて今更めっちゃ恥ずかしくなる。
「でもすげー嬉しい」
「…ンゥ」
キスされて、目を閉じた。
今日もう何度目かわからないキス。
ほんとに現実なのかな…なんて未だに思ってしまう。
嬉しくて、愛しくて、今までの我慢が報われた気がした…。
「…」
「…ンゥ、ぁ、」
そのまま勇斗の手が俺のお腹を滑り落ちて、また少し反応してるソコを今度はやわやわと揉むように触る。
「ア…ア、…」
「俺…仁人に挿れたい」
「え…ンッ」
「中に、挿れたい」
きっとそうなるんだろうな、とは思ってた。
けどいざそう言われると、妙に官能的で、したことなんてないのにゾクゾクとお腹が疼いた。
「…想像しちゃった?」
「アッ…」
硬さを増したソレを勇斗がまた扱く。
想像したんだ。
ずっと焦がれていた行為を…。
「…あったかな」
勇斗がベッドサイドの棚の引き出しを探し始めた。
「…うん、これ使おっか」
「アゥ…ッ…ン」
ジェルみたいな物を取り出した勇斗が素早く蓋を開け中身を手に出していく。
なんとなく手馴れていてなんだか寂しくなる。
「…」
「…あ、こんなの使ったことないけど大丈夫だと思うから」
「…うん」
なんとなく見透かされたような、それでいてズレた言葉に、不安そうな顔してたのかもと気付く…。
「触るよ」
「…アッ」
ぬちゃり、と音がしてお尻に触れた。
塗り込んでいく手の感覚に、集中して少し身体が強ばる。
「…」
「…」
初めての行為に、二人ともなんとなく無言になりソコから目が離せない。
ぬちゃ、ぬちゃ、と音だけが響く。
「ン…」
塗り付けられた所が少し熱いような…
「…指入れる」
「…アッ…ン」
意外とすんなり指が入った。
「ンンン…」
「…痛くない?」
「ハ…だい、じょうぶ」
「うん…キツイな…」
身体が勝手に、入ってきた異物を追し出そうとしてるのがわかる。
「ンゥ…」
「うーん…」
「アッ!」
「…あ」
勇斗の指がクイっと曲げられた瞬間、コリっとしたところに触れ、電流が走るような感覚に変な声が出た。
「アッアッ、アッ…」
「…ココ気持ちいの?」
「アッ、や、アッ…」
「…」
鼻にかかったような、高い声が止められない。
気持ちいいような、、ビリビリとするソコを勇斗はようやく見つけたという様子で攻め立てる。
「アンッ、だ、め、ソコ、、やら、」
力が抜ける。支えていた腕が震えて身体が崩れ落ちそう。
「…仁ちゃん、寝転んで」
「ンゥッ、や、アアン…」
言われるがままベッドに倒れ込む。
追い迫る快感に、なにも縋るものがなくてシーツをギュッと掴んだ。
「ココか…」
「アッ、なん、か、変ッ、ヤァ…」
「指増やすよ…」
少し興奮したような声で勇斗が言い、グチッと指が増やされる。
「アアぁ、アッ、」
膨らんだソコを何度も何度も擦られて、トントン…と叩かれて、理性が飛びかける。
「ヤッ、ダメッ、んんう」
「仁人…きもちー…?」
「アウッ、や、ばいッ…アッ…」
「…」
勇斗の声が遠くに感じる。
頭がふわふわして、ビリビリして、我を忘れそう…。
「もうちょい、頑張って…」
「アアンッ、アアッ、ら、めえッ」
少し圧迫感が増したが、ソコを擦られ続けてジワジワと絶頂に似た感覚が押し寄せる。
「アンッ、あんっ、あん」
「すご…」
「イヤッ、イヤッ、ァ…ぁ」
いきなり指が引き抜かれて、余韻だけが残った。
ふと見ると張り詰めたような勇斗の顔があった。
「も…挿れるよ」
「え…」
「…ッ」
「アッ…!!ぁぁぁ」
ズチュッと音がして太くて硬い勇斗のモノが入ってくる。
やばい、大き、すぎる…
「お、っき、ぃ、」
「ハッ…」
「アッ、あう、、」
うまく息ができない。
「ンゥ…」
キスで塞がれた。
何度もついばまれ、吐息が漏れる。
勇斗の荒い息と舌が絡まり…
圧迫感は消えないけど、少し身体の力が抜けて行った。
「ンゥ…ンッ!ンンンッ」
勇斗の腰が引いて中が摩擦される。
ビリビリとした感覚に身体が震える。
すぐにゆっくりと押し込められて、、
それを何度か繰り返されると少しずつ慣れてきた。
「ハッ、アウ…んう」
「ハッ…ゥ」
「アッ、や、アアン」
前後される感覚に震えていると、中心を握られた。
そのまま扱かれてまた快感の波が押し寄せる。
「ンゥ…ッ」
あ…気持ち…いい、かも…。
「アウッ!」
勇斗の手で扱かれながらふわふわとした感覚に揺らされていたらパンッと音を立てて腰を打ち付けられて奥に突き刺された。
「アッ…アッ…アン、、」
「ハァ…ッ」
「アンッ、アンッ、あ、あ、」
前と後ろを同時に攻められて、強烈な快感が訪れた。
「イヤァッ、あっあっあっ、ンウ…アンッ」
気付いたら先走りが溢れヌチャヌチャと音が立ち、すっかり勇斗のモノを受け入れ馴染んだソコから快感が押し寄せて意識が飛びそうになる。
「アンッ、アンッ、アッアッアッ、」
勇斗の本格的なピストンに揺さぶられながら、あ、今セックスしてるんだ…ってふわふわした頭の片隅で思った…。
「仁人ッ、」
「アッ、は、やとッ」
「やばい、めっちゃ、気持ち、ぃ」
「アンッ、あっ、きもち、い」
「…ッ」
「アアッ、気持ちぃ、!」
熱くて気持ちよくて、溶けちゃいそう。
「キス、して」
「…ッ」
「ふぁ、アッ…ンゥ」
「…ッ」
「や、ばッい、キモチイッ、はや、と」
グッグッ、と奥に押し込まれるような感覚。
「アンッ、そ、こ、ヤッ、」
「ココ、いいのッ」
「アンッ、いい、気持ち、いいッ」
「…ッ」
それからいっぱい奥を叩くように突かれて…ゾクゾクした。
「ヤ、バ、いッ、イッ、く!」
「イクの…?」
優しい声色とは裏腹に、攻め立てるようなピストン。
「イクッイクッ、イクうう」
「…ッ」
「ンァアアッ、!」
ガクガクと身体が跳ねた。
「アッ、きもち、アンッ、」
「ごめ、止められそうに、ない」
「アアアアッ!」
勇斗の熱くて硬いモノが俺を貫いて、ズコズコと奥を突き立てるように攻められ射精が止まらない。
視界がボヤける。
「ァウウッ、」
「俺も…ッイく」
「ハッ…ッあつッ」
「ぁ…ゥ」
「おなか…アツ、ぃ…」
そのまま目を閉じる。
幸せな余韻のまま意識が途切れた。
…………
「…」
「……ん」
「…仁人」
「んゥ…」
「起きれる?」
「…ぁ…はやと」
「はい、お水飲んで」
「…ありがと」
ゆっくりと身体を起こすと布団が被せてあって、体もサラサラとしていた。
「ンッ。」
冷たい水で喉を潤す。
なんだかとてもボンヤリしてた。
「……」
「…大丈夫?」
「…うん」
勇斗を見ると、まだ裸で、こちらをじっと見ていた。
「…ほんとにしたんだ…」
「…したよ」
「…うん」
「感想は?」
「…よかった」
「…俺も」
「……」
「…でさ」
「…ん?」
布団に置いた手を不意に握られた。
「これからどうしたい?」
「え…?」
「俺と付き合う?」
「……いいの?」
「…いいよ?」
「まじ…」
「まじ」
「…付き合う」
「…ぷ、仁ちゃん、可愛いって」
「…うるせー」
「大事にするからね」
「…うん」
やっと少し笑えた。
勇斗の気持ちが思ってたより真剣で安心できた。
冗談でこんなこと言うやつじゃない。
「勇斗…すき」
「俺もすき」
毎日が変わる予感。
これから勇斗と一緒にいられる。
キスにも…もう怯えなくていい。
それからの話はまだ俺も知らない…。
fin