ご飯が8割がたできて、阿部ちゃんそろそろかな、なんて思っていたらマネージャーさんから電話が入った。
とても焦っている様子で、近くの公園に車でいるからなるべく早く来て欲しいという。
今は阿部ちゃんを送っているはず。
聞くと阿部ちゃんは予定通り乗っているらしい、でもとにかく来て欲しい、そこから2人とも家まで乗せるからとか不可解な事を話している。
色々聞こうとしても、電話では説明しづらいからとにかく来て、の一点張り。
謎だけど、10分も歩けば行ける距離。
マネージャーさんの様子からして、 何かしら緊急事態のようだ。
とりあえず行けばわかるかと思って家を出た。
指定された人けのない公園。
横付けされた車をノックすると、マネージャーさんが半泣きで『やっと来てくれたぁ』と出てきた。
何があったのか聞くと、後部座席に入って阿部ちゃんを見て欲しいと言う。
『誰かに見られたり聞かれたりしたらまずいから』と。
騙されたり嵌められたりはないだろうと判断し、道路に面していない方からドアを開け中を覗いた。
🖤「阿部ちゃん?」
後部座席で横になっている阿部ちゃん。
薄暗い車内に目が慣れてくると、手足をガムテープで巻かれて口もタオルをかまされているのが見えた。
涙を流しながら浅い呼吸を繰り返して震えている。
🖤「待って、何これ?どういう事?」
一旦助手席に移動してマネージャーさんから話を聞くと、全く飲み込めないワードが飛び出した。
🖤「車の揺れで…イッた???」
コメント
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え、なになに???