船室の中でタオル一枚の萌香は、完全に追い詰められていた。目の前にはみりんが立っており、軽く口元を押さえながら視線を彷徨わせている。
「…その、服を持ってくるから待っててって言ったじゃん!」
みりんは照れたように笑いながら、わざと視線を逸らす。
「別に見ようとしたわけじゃないんだけどさ、偶然…!」
みりんは慌てて弁明しようとするが、萌香は顔を真っ赤にしてタオルをきつく握り締める。
「い、今すぐ出てって!」
萌香の声が震えている。
「わ、わかったってば!」
みりんは急いでドアに手をかけるが、足元の濡れた服に気づいて一瞬立ち止まった。
「…あのさ、もう一つだけ聞いていい?」
みりんの真剣な声に、萌香は目を伏せたまま小さく頷く。
「これ、もしかして…漏らしたの?」
その一言に萌香の体がピクリと震える。
「そ、そんなことない!ただ…水がこぼれただけ!」
萌香は必死に否定するが、その焦った表情が逆に状況を物語っていた。
みりんはしばらく考え込むような顔をした後、不意に柔らかい笑顔を浮かべた。
「そっか。まあ、そんなこともあるよね。私も昔、似たようなこと10000回ぐらいあったし。」
その言葉に、萌香は驚いて顔を上げる。
「え…本当に?」
「うん。だから、別に恥ずかしいことじゃないってば。」
みりんの軽い口調に、萌香は少しずつ緊張をほぐしていく。
「ありがとう…。でも、もう出てって。着替えるから。」
「はいはい、わかったよ。」
みりんは冗談っぽく敬礼しながら、部屋を後にした。
みりんが出ていった後、萌香は小さく息をつき、濡れた服を手に取る。
「…恥ずかしい。でも、みりんが優しくてよかった。」
彼女の胸の中に、少しだけ温かい気持ちが芽生えていた。
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僕ともかちゅわんのGLかな?
タイトル…w