テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
霜月リラ@瑠璃ノ月第4夜
37
25
引退時。くわしくは作品へ
20
ずっと、ずっと、大すきだよ
二
月日がたって、ぼくの背がどんどん伸びていく間に、エルフはだんだん年をとっていきました。
エルフは、だんだん寝ている時間が長くなり、散歩に行くのも嫌がるようになりました。
ぼくは、心配になって、エルフを獣医さんのところへ連れていきました。
でも、医者先生は、
「エルフは、病気ではないよ。ただ、年をとっただけなんだ」
と言いました。
エルフは、もう階段を上ることもできなくなりました。
だから、ぼくは、エルフのために、自分の部屋のベッドの横に、あたたかい寝床を作ってあげました。
エルフは、ぼくが寝るとき、いつも嬉しそうに、小さくしっぽを振りました。
ぼくは、毎晩、エルフの体を優しくなでながら、
「ずっと、ずっと、大すきだよ」
と言い続けました。
二段落 終わり
コメント
1件
ああ、もう……これ、泣くわ……。エルフが年をとって、階段も上れなくなって、でも最後まで「ずっと、ずっと、大すきだよ」って言い続ける主人公の優しさが沁みる。成長していく背中と、小さくなっていくエルフの対比が切なすぎる。獣医の「病気じゃない、年をとっただけ」って台詞がグッと来た。命の重みを感じるエピソードだった。ありがとう、ライオンさん。