コメント
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うん、最高っすね(^q^)
捏造、死ネタ、エセ関西弁などがあります。
地雷だという方は閉じることをおすすめします。
それでもいいよ、という方はご覧ください。
『』=グルッペン
「」=あなた、その他
紅茶を飲み、一息ついたあと、私は窓辺に目をやる。
窓辺にはあなたと買った観葉植物が置いてある。
大きさや色は様々で、華やかに窓辺を彩ってくれている。
買い始めたのは、三年程前に観葉植物の展覧会に行ったことがきっかけだった。
見事に観葉植物にハマったあなたは、始めは小さいものを1、2個飾ってあるだけだったが、いつの間にか大きなものも増えていき、今ではたくさんの観葉植物が窓辺に鎮座している。
私はあなたがなぜこんなに観葉植物にハマっているのかが理解できなかった。ただの植物になぜあんなに情熱を注げるのかと思っていたが
今思うと、嫉妬も混ざっていたのかもしれない。
だが長く一緒にいるものには情が湧くもの。気づけば自分から世話をするようになっていた。あなたは「やっぱり良いよね!観葉植物!」とどこか嬉しそうにしていた。
そして、あなたが私の誕生日に買ってきたお揃いの観葉植物のキーホルダーがバッグに付けられている。
9時。
ニュース番組を見る。
最近パンダの双子が生まれたらしい。
私はあまり動物が好きではない。あなたは動物が好きで、パンダが生まれるたびに名付け親になろうと名前の募集に参加していた。
「名前タンタンにしようよ!!」
『タンタン?』
「そう!!タンタン!!」
『何故タンタンなんだ?』
「おいしそうじゃない?」
『さてはお前担々麺にハマっているな?』
「ばれた?」
あのときは本当に好きなのか疑ったが、毎回真剣に考えているあなたを見て、その疑いは捨てることにした。
動物が好きなあなたは動物園によく行っていて、撮った写真を毎回私に見せていた。
羽を広げる孔雀や温泉に入るカピバラや猿、パンダが滑り台を滑っている写真など、数えたらきりがないくらいだ。
“かわいいでしょ~、このかわいさが分からないなんてグルさんは損してるね~”
と煽るように言われ、苛ついた私は戦争についての素晴らしさを小一時間語った。
“素晴らしいだろう、この素晴らしさが分からないなんてお前は損をしているなぁ!!”
その後ヒートアップした私達は大喧嘩をし、友人に止められるまでその大喧嘩は続いた。
止められた後もしばらくお互い口を聞かなかったのは良い想い出だ。
懐かしさを感じながらニュースに意識を戻す。
そのときだった。
電話がなる。私はあなたが忘れ物をしたのかと思い電話をとった。
「グルッペン様であっているでしょうか?実は、、、」
彼女が死んだと知らされたのは。