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慶応2年(1866年)9月
坂本龍馬「久しゅうなぁ、土方はん…」
土方歳三「懐かしい声だと思ったらてめぇか、坂本龍馬…何のようだ…?」
坂本龍馬「あの日の約束を果たしに来た、飲もうや…土方はん」
土方歳三「フッ…よう帰って来た、近藤さんも呼んでもいいか?」
坂本龍馬「無論、近藤勇とも話をしたいからな、おまんは今まで何をしとったんかとかも聞きたいしなぁ」 夜…
結構飲んだ坂本龍馬が口を開く
坂本龍馬「知っとるかぁ土方はん…人の世に道は一つということはない。道は百も千も万もあるがぜよ、覚えときぃw」
土方歳三「………」
近藤勇「ええ事言い張るなぁ!でも俺は百も千も万も道があると迷いそうでw 」
土方歳三「近藤さんよぉ、新選組局長が…万ある道に迷うんは如何かと思うが…」
坂本龍馬「迷うもええがよ、それが近藤勇じゃ。そん時ゃおまんが導いてやれ、それが新選組じゃろ?」
土方歳三「 俺ぁ局長の下で生きとる人間だ…そいつが先に散るわけねぇ。
こっちが先に逝く、そん時ゃ導くも何もできやしねぇ…それが俺の立場よ」
坂本龍馬「おまん…いい顔しちょる、
それが鬼の副長か…まっことかっこいいぜよ、かっこいい武士じゃき!」
土方歳三「気持ち悪い事言うなぁお前…」
坂本龍馬「どいてじゃ!」
土方歳三「男が男にかっこいい何てなぁ気持ち悪いわ、恥を知れ恥を」
坂本龍馬「ワシは、恥をとっくの昔に捨てちょる、恥があれば何も変えられん。」
近藤勇「おう!そうか、そうか!なら俺も恥を捨て一句…」少し考えて
近藤勇「寒い夜、気不味い雰囲気で飲み明かそう、どや!トシ!」
土方歳三「気不味いだと?」
近藤勇「う、うん…」
坂本龍馬「ワシがいると気不味いかえ!そうかい、まぁそりゃあそうじゃな、幕府を潰そうとしてる男がここにいるんは気不味いやろうなぁwww」そう笑いながら、気にもせず近藤勇に言う
坂本龍馬「そや、酒頼もうかのぉ」
近藤勇「違うぞ!俺はお前らの空気が気不味いだけで…龍馬に向かって気不味い何て思っとらん!」
坂本龍馬「おお!そうかえ、そうかえ!ワシの事始めて龍馬と呼んでくれたのぉまっこと嬉しいぜよ」
近藤勇「…お、おう龍馬……俺は…お前さんの事は…その…ええと…ええと思ってる、誠にかっこええと思っとる!…って言うたら……気持ち悪いか?」
坂本龍馬「ええやん、ええやんwおまんのその言葉 まっこと嬉しいぜよ」
土方歳三「お前ら…酔い過ぎだ」
坂本龍馬&近藤勇「え?」
そんな楽しい夜が始まり、朝…
坂本龍馬「楽しかったのぉ」
土方歳三「お前はこれから
何処へ行くつもりだ?」
坂本龍馬「ワシはここを拠点に動くぜよ、また会えたら、会おう」
土方歳三「そうか…気ぃ付けろよ」
坂本龍馬「おう!」龍馬は近藤勇に向き
坂本龍馬「勇、昨晩は楽しかったのぉおまんの気持ちまっこと嬉しいかったぜよwワシはまたおまんに会いたいのぉ」
近藤勇「いつでも待ってるぞ!」
坂本龍馬「そうか!それは嬉しいのぉワシも近いうちにおまんらに会いに来るぜよ」と笑い歩き始めた、坂本龍馬
坂本龍馬「さて、おりょうの元へ帰るか」そう呟き…
坂本龍馬「帰ったぞぉおりょう」
おりょう「龍さん!お帰りなさい、酒臭いどす、飲み過ぎではあれへんの?」
坂本龍馬「ちっと、楽しすぎてのぉ飲み過ぎてしもうたがや」
おりょう「龍さん飲み過ぎたら体悪くするんよ?分かってはるん?」
坂本龍馬「分かっちょる、分かっちょる、ワシはただ楽しいて飲み過ぎたんや、次は飲み過ぎんよ、それより聞いてくれや、新選組の土方はんと勇と飲んでたんやけどな勇の地口が面白うてたまらんかったんや」
おりょう「新選組やて!龍さんはほんま凄いどすな、近藤さんは何と言いはったんどす?龍さんより面白いんどすか?」
坂本龍馬「わしの方が面白いに決まっとるよ、でもなぁあれは良かったぜよ、ワシが土方はんにちっとからかって後ろから抱きついたんよ、そしたら勇が石の上にも龍馬って言ってきて、もうそれが面白うて」
思い出しながらまた笑い始めた坂本龍馬
おりょう「石って土方はんですの?それは面白いどすの、近藤はん洒落っ気がありますなぁ、石の上にも龍さんって
良いどすなぁうちの上にも龍さんいたら
幸せどす」
坂本龍馬「ほんなら、乗せてもらうがよ。けんど、重うなったら蹴飛ばされるきに、気ぃつけんとなぁ」と笑い返す
おりょう「蹴りゃあせんよ、うちは龍さんが大事どすもん」
坂本龍馬「まっことかえ?
ワシを蹴ったらぁ覚えときぃ
離しはせんぞ」と笑い後ろから抱きつく
おりょう「龍さん重い〜」
坂本龍馬「ワシに乗ってほしい言うたがや?ほんならもう、ワシのもんやき。
逃げても許さんきに、覚悟しいや」
おりょう「うちの気持ちなんて、もうとっくに龍さんのもんや。どこ見ても、うちの心は龍さんでいっぱいやさかい」
坂本龍馬「そう言われるとわしの方が離れられんきに」
おりょう「離れんでええよ……うち、龍さんの側が1番落ち着くさかい。」
坂本龍馬「それはまっこと嬉しいぜよ」
そうイチャつき、この京都を拠点に動き
始めた、そして月日が流れ…
慶応3年11月15日(1867年)
近江屋にて
見廻組、佐々木只三郎、今井信郎がやって来て 山田藤吉を 階段下で斬る
坂本龍馬「ほたえな!」
その言葉に見廻組は坂本龍馬に斬りかかる
山崎烝「大丈夫ですか?坂本龍馬」
坂本龍馬「おまん…!」
今井信郎「何だ…こ」そう言い終わる前に山崎烝は今井信郎を斬る
今井信郎「ヴッ」
そして続く様に山崎烝は佐々木只三郎を斬るそして倒れた佐々木只三郎を刺し2人を殺す
山崎烝「坂本龍馬…大丈夫ですか?」
坂本龍馬「何故…おまんが…おまんは新選組じゃろ?良いのか?」
山崎烝「良いも何も副長に言われて
坂本龍馬が帰ってきたと言うのだから俺は坂本龍馬を見張ってただけだ、守れとの命令だからな」
坂本龍馬「土方はんが…何故じゃ?」
山崎烝「それは知らん、副長に聞け」
坂本龍馬「ちょい待て!藤吉が斬られちょる!はよ奥へ!医者を呼べ!」
そしてその後土佐藩医が駆けつけ山田藤吉を治療した、翌日の夕方死亡
坂本龍馬「……藤吉…」そして次の日
坂本龍馬は新選組の屯所を訪ねた
坂本龍馬「土方歳三…御礼を言い申しに来た。……ありがとう…」
土方歳三「礼には及ばない」
坂本龍馬「………一つ疑問がある…何故ワシを助けた?ワシはおまんらの敵じゃ」
土方歳三「分からねぇ……てめぇは…俺らの敵か味方か今はもう分からねぇ…」
坂本龍馬「そうか…」
少し静まり…龍馬は笑いを取るかのように
坂本龍馬「おまん、後は知らんとか言うとったのにまっこと優しい人ぜよ」
土方歳三「あの日も言ったがお前と知り合っちまったからだ!お前に死なれたら寝覚めが悪いからだ」
坂本龍馬「そうかえ、そうかえ、じゃあワシは一生死にきれんがぜよ」
土方歳三「お前はこの日本を変える男だ、だからここでは死んではならない…ただ…それだけだ」
坂本龍馬は黙って聞いていた、何も喋らずただ土方歳三の言葉を聞いて
坂本龍馬「そうかえ…」と静かに言った…
そして明治元年(1868年)10月
会津戦争で敗れ土方歳三は蝦夷地へ向かう
その情報を聞いた坂本龍馬は
坂本龍馬「おまんは百も千も万もある中でその道へゆくのだな、おまんらしい…かっこいい武士じゃ、って言うたらまた気持ち悪い言われるかのぉ」