ー2056年 東京都 風上市ー
この街は活気に満ちている
そんな風上市には様々な人間や妖怪が手を取り合い暮らしているのだが
いくら平和な街と言えど事件などは絶えない訳で・・・。
アナウンサー:「今日のニュースをお届けします、本日ーーー」
暁:「へぇ、まーたこんな事件かぁ」
黒月:「最近こんなのばっかだぜ?」
そうこう話しているのは暁と黒月という少女と少年
二人が話しているのはココ最近頻発している事件のニュース
「風上市で幾人もの住民達が神隠しにでも合っているかの様に姿を消す」
と言うもの、勿論気分のいい物では無く
姿を消した住民は未だ一向に帰って来ていない。
黒月:「早く帰って来れたら良いのにな」
暁:「それより早く学校行くよ黒」
はいはいと少し面倒臭そうにに返事をする黒月を後目に暁は自宅を後にして
東京都立風上鳳条学園高等部へと足を進めるのだ
そして学生達が登校する中、二人は学園に続く直通ルートを突っ切って行った
先生:「お前達は相変わらずその道から来るんだな、正規ルートから来ようと
言う気は無いのか?」
双子:「そんなものは無い!」
黒月:「てかセンセ〜、俺らは毎度の事だろ〜正規ルートから来たのなんて入学式以来無いんだから諦めな〜」
先生:「まぁそうだな、そして暁、これも毎度言ってるがピアスは外さないと内申に響くぞ」
暁:「無理ですね(๑•̀ㅁ•́ฅ✧」
まさかの即答
そう堂々と「無理」と言われてしまうといくら教師でも諦めがつくらしい
先生:「お前達の姉も既に来ているから早く行きなさい、ここでたむろするな」
双子:「はーい」
そう言って二人は、姉と言われた人物の元へ
双子:「姉さん/姉貴」
翠恋:「あら、二人ともおはよう」
暁:「おはよう」
黒月:「おはよ」
この翠恋と言うのが二人の姉なのだ、兄妹の中でも語尾をのばして話すので、わかりやすい
暁:「姉さん確か高等部の三年だったよね」
翠恋:「そうねぇ、で貴方たち二人は一年よね」
黒月:「当たり〜」
三人が楽しげに話していれば時間は経過していく訳で、既に全生徒の登校が、終了した。そして、「一時間目なんだっけ〜」など話しながら日常を過ごす筈だったのだ、あのニュースで言っていた原因と言える化け物に出会うまでは・・・
ーTo Be Continuedー